FUJIFILM Xシリーズ

X-Summitで紹介されたフィルムシミュレーション・マップが、なかなか興味深い。

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FUJIFILM X-Pro1, XF 35/1.4R

FUJIFILMの新製品発表の場であるX-Summitのことについては少し前のブログでも触れたけど、注目されたGFX 100SやX-E4、その他レンズの影に隠れて新しいフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」も発表されている。

ただ、このノスタルジックネガ、当面は1億画素でしか再現がむずかしいらしく、Xシリーズに採用されるにはしばらく時間がかかるらしい。FUJI機ユーザーはある意味、色好きというかフィルムシミュレーション好きな人たちでもあるから、この話題をきっかけにTwitterの中なんかでもフィルムシミュレーション談義みたいなものがたくさんポストされていた。

その中で僕が気になったのが、この一枚の画像である。FUJIFILMのフィルムシミュレーションは往年のフィルム製品の描写を再現しているといわれるけど、そのベースとなったフィルム銘柄の入ったフィルムシミュレーション・マップである。(画像はX-Summitの映像の中からグリップされたもの)

フィルムシミュレーション・マップ

富士フイルムさん、勝手に載せてごめんよ。でも、僕らFUJIFILM好きには要注目のマップだからお許しを。で、Twitter談義の話に戻ると、新しいノスタルジックネガはフジカラーHR1600がモデルなんじゃないかと言われていて、僕なんかはその当時を知らないからちょっと分からないんだけど、なるほどなるほどと。

で、僕がむしろ気になったのは以前からフィルムシミュレーションにあった2種類のPRO Neg.のベースフィルム銘柄なんだよね。PRO Neg. Hiが「PRO 400H」で、PRO Neg. Stdが「PRO160 NS」と表記されている。おっと、そうなのかと。

先日、記事にも書いた富士フイルムの開発者の方々のコメントで、クラシックネガは当初「SUPERIA」で発表したいと思っていたという経緯は読んだけど、このPRO Neg.のベースとなったフィルム銘柄の記述は無かった気がして(記事にはしっかりとスタジオライティングされた際の描写をイメージと書いてあったと思う)、おお、そうなんだ!と、ちょっと唸ったんだよね笑。

まあ、もしかしたら後付けかもしれないけど笑、でもフィルムシミュレーションの楽しみ方としては、実際の描写もさることながら、かつてのフィルムのイメージに思いを馳せながら撮るのが楽しくもあるわけで、昨日まで何気に撮っていたPRO Neg,が実はPRO 400HとPRO160 NSという、個人的にも使ってきたお馴染みのフィルムをベースに再現してると思うと、なにやらやっぱりうれしいわけです。

ちなみに富士フイルムの開発者の方々が記事で言っていたのは、そのフィルムの描写そのものを再現しているというよりは、そのフィルムがめざしていた描写を再現しようとしているとのこと。だから、あの当時のフィルムと描写が違うじゃないか!とかそういう論点ではなくて、フィルムでは難しかったこともデジタルでなら追いかけられることもあって、そういう意味でそのフィルム銘柄が本来目指したかった描写をフィルムシミュレーションで試みているのだと。なるほどなと。

まあ、真意はともかく、こういうエピソードがイマジネーションを膨らませてくれて、楽しいわけです。このフィルムシミュレーション・マップを見てから、僕は俄然PRO Neg. Stdを気に入って撮っている笑。いろんなことを妄想しながらね。(あ、この記事は僕の記憶間違いとか解釈違いとかもあるかもなので、そこはご了承を。)

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