
週が明けて世の中はSigma BFの話題で持ちきりだと思うけど、そんな影響を受けてか、僕も今朝はSIGMA fpを持って朝の散歩へ出かけた。純正オプションのファインダー的キット〈LVF-11〉を装着してである。
レンズがAFなのでマニュアルでピント合わせする必要もないから、特にLVF-11を装着しなくてもいいんだけど、久しぶりに装着してみようと思ったのは、Sigma BFとの違いをあらためて確かめたいという衝動からかもしれない。
LVF-11もまた、いかにもSIGMA的で独特。fpの背面モニターにくっつける形でレンズ付きの暗箱のようなパーツを装着し、背面モニターの画像を拡大するような感覚でファインダーがあるような撮影体験が楽しめるパーツだ。
新たに発表されたSigma BFが極限まで削ぎ落としたカメラ(プロダクトかな)だとすれば、SIGMA fpはこうした思い思いのパーツを後付けする拡張性が特徴だ。
ファインダーよりも見やすいといえるLVF-11越しの眺めはなかなか圧巻で、「その手があったか」と思わず唸るユニークさがある。外観上の見た目も大きく変化し、まるで中判カメラのような佇まいだ。


僕は後付け電子ビューファインダーのEVF-11も持っているが、撮影時の眺めの良さでいえばLVF-11のほうが見やすいくらい。価格もEVF-11の半値ほどで手に入れられるので、気になる人はぜひ一度試してみてほしい。軽い衝撃を受けるはずだ。
ただ、僕の場合は現在はEVF-11もLVF-11も付けずに、いわゆる原型のファインダー無しのSIGMA fpのスタイルを楽しんでいる。理由はシンプルだ。何も付けない世界最小フルサイズ機の身軽さが、僕にとっては魅力だからだ。
そんな「ファインダーが無くてもいい」とか「身軽さや身につけたくなる日常性」みたいなものが好みな人なら、今回発表されたSigma BFはある意味、ぴったりかもしれない。
いろいろ足そうと思えば足せる道具的SIGMA fpにするか?、それともこれ以上は何も足さずファッションの一部のような軽やかさのSigma BFにするか?。じぶんのライフスタイルにあてはめてイメージトレーニングしてみるのもおもしろいだろう。
そんなイマジネーションを刺激することこそが、SIGMAというブランドの真骨頂なのだ。
