
「あれれ、なんかピントがなかなか合わないなあ」と思ったら、それは単に近づきすぎかもしれない笑。
なにせ、この中望遠レンズはこうして写真で見てもコンパクトだけど、実物はさらに軽いこともあって、持ち歩いているとついつい50mm標準レンズをつけてると勘違いして寄りすぎたりするのだ…笑
で、ハッとして「そうだった、中望遠のポートレイトレンズのようなもんなので、最短撮影距離は75cmくらいだった」と気づくのである。

で、いわゆる中望遠の最短撮影距離まで少し後ずさりすると、ピントがピタッ!みたいな。そう、ぜんぶ僕のせいなんだけどね笑

それほどまでに、この中望遠単焦点レンズは軽量コンパクト(特に軽さ!)なのだから、軽快に振り回すスナップシューターとしてのSIGMA fpにはお似合いの一本かもしれない。


開放値f2の描写も実になめらかなボケで気持ちいい。いくつか作例的写真を貼っておくけど、こういうやさしい描写を見ると「f2のレンズっていいな」といつも思ってしまう。

より明るい大きく馴染むようなボケのレンズも楽しいけど、美しさとか品という意味では、TTArtisan AFシリーズのなかでもこのf2の中望遠はおすすめだ。
僕はふだん、街中でスナップする時は広角気味のレンズをけっこう絞って、というレンズチョイスが多いけど、辺りの散歩カメラの時は標準域から中望遠域のレンズを開放にしてボケを楽しんでる使い方が多い。


それはたぶん、初めてのライカがM3だったから、50mm以上というのがなんとなく基準になったというか。実際、その密度ある画角のほうが自然の草花などとは相性が良いらしい。
SIGMAの45mmもそういう意味では街中でも近所の散歩でも使える絶妙な焦点距離なんだけど、やはり中望遠レンズは一本あるとかなり違い感のある描写が楽しめる。



ライカにもつい先日、90mmのAPO-Ultronを導入したので、まあ僕が中望遠好きなことは否めないけど笑
とにかく値段が安いので、明るい中望遠をこのレンズでデビューしてみるのもおもしろいと思う。AFだから、ファインダーのないSIGMA fpにもまさにうってつけなのである。