SIGMA fp

いろいろと想像を超えてくる、SIGMA fpという凄いやつ。

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SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN

僕がSIGMA fpを手にしてもうすぐ1ヶ月くらいになるのかな。その後どうなの?と聞かれたら、これが想像以上にいろいろいいよ!ということになる。そして、気のせいか、いま世の中的にもSIGMA fpの存在を気にしている人がとても多いように感じるのだ。

このSIGMA fp、発売から今年で5年目に入るから、決して新製品というわけでもない。けれど、その注目度が色褪せないいまの感じというのはなかなか驚異的だ。SIGMAがこの製品に込めたコンセプトと、ユーザーらによって広まっていった評判の良さの賜物であろう。

なんといっても、プロダクトとしての作り込みの本気度が見事だ。ネットなんかで製品写真を見ただけでも、その独特のクールなデザインにやられる人は多いと思うが、実物を手で触ってみると、さらに良い。なんだ、この金属が凝縮されたような「いいモノ感」は!と、おそらく誰もが軽い衝撃を受けると思う。

SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN
SIGMA fp, 45mm f2.8 DG DN

とはいえ、デザイン性だけでこれだけ息長く支持されるはずもなく、ユーザーの心を撃ち抜くのはその抜群の写りの良さである。フルサイズセンサーであることはダテじゃなく、その写りの濃厚は羊の皮を被った狼のようなもの。最初はデザイン性に惚れて手にした人も、使い始めたらその描写性能の凄さにむしろやられた、という人がほとんどではないだろうか。

こういう域までたどり着くと、もはやファインダーが無いことや電子シャッターのみであることの懸念は、どこかへ吹っ飛んでいく。少なくとも僕の場合はそうだ。ふだんクラシックなカメラを好み、ファインダーやメカシャッターのフィーリングをこよなく愛する僕が、SIGMA fpにはすっかり心奪われてるわけだから。

背面モニターを見て撮る濃厚な写真という意味では、RICOH GRで撮る感覚をイメージしてもらうのがいちばん近い気はするが、当然ながらセンサーはより大きくフルサイズで、多彩なグローバルLマウントや各種オールドレンズが焦点距離そのままで使えることなど、その「余裕」みたいなものは想像以上に濃い。

それゆえに、これまで体験したことのない別世界へ誘ってもらえるという、SIGMA fpならではの新鮮さがあるのだ。5年前と比べるとフルサイズセンサーのミラーレス機はたくさん出揃っている現在だが、いまだにfpの魅力が薄れないのは、やはりその独創的な撮影体験の色濃さゆえだろう。

いや、むしろフルサイズミラーレス機がこれだけ出揃ってきたから、SIGMA fpの独創性がきわだってきたのが、いま再び注目されているような空気を感じる理由かもしれない。

とはいえ、僕も本格的に使い込むのはこれからだ。だから、これまでブログに書いてきていることも、ほんのイントロダクションにすぎない。このカメラがここまでシンプルに突き詰められて作られているのは、拡張性というコンセプトゆえのことで、そういう意味では、お楽しみはさらにここからという予感も。

SIGMAが作ったfpのありようというのは、とにかくやたら想像を超えてくるのだ。それはいつまでも撮り手を飽きさせないということでもある。人間と同じだ。その奥深さを常に探求し続ける魅力がこのカメラにはある。

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