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まあ変だろうな、一般的に言えば笑。でも実際、僕が初めてデジタル一眼レフなるカメラを手にしたのはボケのある写真が撮りたかったからだし、いまでもその嗜好は変わっていない。
もちろんレンズの絞りをF8とかにしっかり絞って撮るストリートスナップなんかもソリッドで好きなんだけど、例えばRICOH GRなんかでもクロップにして絞り開放でボケを撮ることが多い。
ボケを撮るというと、おかしいか笑。まあ、何かモノを撮るけどその背景にボケを作る、もしくは前ボケなんかも大好物。だから、そのシーンを撮りたいというより、ボケを撮りたいという意識がはっきりあると思う。
ボケはちなみにグローバルで通用する言葉で、英語でもBokehと呼ばれる。以前、少し調べたことがあるんだけど、海外の写真には割と最近まで写真にボケという概念が無かったらしい。そう言われると、海外の写真家が撮る写真は、あくまで構図が主体なように思える(いや、日本の写真家だって構図主体だけど笑)。
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でも、単純にボケを楽しもうと思えば、いまのところはスマホカメラではむずかしいから、本格的カメラで撮りたいと思わせる大きな理由になる。スマホカメラでもテクノロジーのおかげで擬似的ボケは作れるのだけど、そこはやっぱり拡大して見たりすると本格的カメラのボケの美しさには及ばないのである。
なんでもボケさせればいいという訳ではもちろん無いが、ボケがあることで肉眼で見た残像感みたいなものに近くなる感覚は僕にはある。いわゆる二次元的な絵的な世界がじゃなく、奥行きのある空間的世界。このボケの作用みたいなものは、僕にとってはちょっとイリュージョン的で心奪われるのだ。
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こいつはまた何を言ってるのか?と思われそうだけど、ボケが好きだからシャッター切るのが好きだし、なんてことない光景でも僕はボケの出方に興味を抱いてどこでも写真を撮ることができる。これは案外、大人の趣味としては悪くないんじゃないだろうか。
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そういう意味では、絞り開放値が明るいF2.0以内の単焦点レンズは、僕にはなくてはならない必需品のレンズ。まったく高価である必要はなくて、オーソドックスといわれる各社から出ている50mm f1.8のレンズでOKだ。オールドレンズのボケもまた滲むようなクラシックさが楽しめてたまらない。
ボケが楽しめると、写真はどこででも楽しめるようになる。空とか、光と影とかと同じかな。別にユニークな建物が立ち並ぶ都会じゃなくても誰にでも撮れるものだし、突き詰めていくとこれほどシンプルで奥深いものもない。ボケもまた、写真の神様がくれた偉大なる面白味だと僕は感じている。
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