
ここ数日、Nikkor Z 40mm f2 SEのことを書いているが、今朝はZfからZfcにつけ変えて、朝の散歩へ連れ出してみた。ご覧の通り、やはり往年のNikonらしさがプンプン漂っていて、ヘリテージデザインの真骨頂といったところだ。
巨大なZマウントだから、純正のZマウントレンズは鏡筒も太めだが、APS-Cの少し小ぶりなZfcに装着しても違和感はなく、逆にちょっと凛々しく見えていいかもしれない。いずれにしてもZfと比較しても大きさや太さが気になることはないだろう。
それよりも圧巻なのは、やはりその軽さだ。Zfに装着していても鼻先の軽さを感じたが、もともと軽量コンパクトなZfcに装着すると、全体的に軽さが際だち、手に持った瞬間に「これならヒラヒラと浮遊するように撮り歩ける」と感じる。



APS-CのZfcだと、35mm判換算で60mm程度の画角になるが、この少し中望遠気味な画角がむしろ使いやすいという人も多いのではないだろうか。僕も辺りを散歩する時なんかは、街撮りスナップと違って中望遠をけっこう好む。さっと構えて撮る時の距離感が遠くなくちょうど良いのだ。
しかも、もともとけっこう寄れるZ 40mm f2なので、中望遠で使うと草花なんかにもぐっと近づけて、マクロ的に撮れることも好印象。これならテーブルフォトなんかでも、かなりシズル感のある写真が撮れるだろう。



と、いいことづくめな書きっぷりではあるが、これが忖度なしで本当にそうなので恐れ入る。こんな汎用性高く、しかもNikon品質の標準レンズが3万円台とかで使えるのは、いやもうNikonからユーザーへのご愛顧プレゼントとしか思えない。これは利益でないだろう、Nikonさん笑
でもね、こうしてNikonの製品に触れるハードルが下がったり、写真を楽しむ人が普通に増えていけば、それはZマウント機材をアップデートしてくれることにつながるし、こうして口コミ的にユーザーから「Nikonはいいぞ」という評判も広がる。Nikonにとっても、商品性能こそが最大のプロモーション活動なのだ。




フルサイズ機で40mmで楽しむも良し、APS-C機で60mmで楽しむも良し。このレンズはZfとZfcならそれぞれ装着できるよう、本当にもう一本欲しくなる魅力がある。きっと、実際にそんな人もいそうだ笑。僕もそのひとりになるかもしれない…。