Nikon Z fc近ごろカメラの新製品界隈がちょっとした賑わいを見せている。FUJIFILM X half、FUJIFILM X-E5、RICOH GR IVなどなど、コンパクト系の新発表カメラがどれも人気で、予約もままならないほどだ。
もちろん予約などせずに必ず買えるのがいちばんいいが、それでも手に入らないほどの人気っぷりだと解釈すれば、業界の盛り上がり的には良いことでもあるだろう。
しかしながら、気になる点があるとすれば、やはり製品価格の高騰だ。X halfでも10万円オーバー、X-E5は20万円オーバー、GR IVもついに20万円に届こうかというほどの価格帯になった。こうなると、おいそれと誰もが予算を捻出するのはむずかしい。
そんななかである。Nikon ZfcはAPS-Cでほぼ全部入りといっていい内容で、新品でもボディは12万円ほど、中古モデルなら10万円を切る価格で手に入れることができる。
Nikon Zfc, SHOTEN XTZ, SG-image 35mm f1.2
ミラーレスカメラ Nikon Z fc
Nikon Zfc, GIZMON Vivilens 22mm f114年ほど前に販売開始した値段が基本的に据え置きされている状態だからかもしれないけど、どう考えてもあれだけバランス良く機能を持ち合わせた洒落たデザインのカメラが、この低予算で入手できるというのは画期的だと僕なんかは思うのである。
まあ、強いていえば、手ぶれ補正が無いくらいだと思うが、これも高感度時代のいまのカメラなら動画でも撮らないかぎり、それほど大きな問題でもない。その分、薄くコンパクトになっていることの恩恵のほうが大きいと思うくらいだけど、どうだろう。
Z fcの「c」はカジュアルの意味だから、たしかに重厚感とかを堪能するカメラではないけど、フルサイズのZfと比べると同じようなデザインでもZfcのほうが画期的に軽く小さい。ZfからZfcに持ち替えると感動するレベルと言ってもいいくらいだ。
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm f2.8 Zマウント
Nikon Z fc
Nikon Zfc Black Editionそれでいて、GRと比べてもファインダーがあるし、物理ダイヤルも楽しめる。レンズ交換もできるから、お得なサードパーティレンズなどを賢く入手すれば、そんな大きな予算を組むことなく、幅広い写真撮影を楽しむことができる。こんなカメラがどうかしたらX-E5の半値くらいで手に入れられるのである。
いやあ、考えれば考えるほど凄いことなのである。これからカメラで写真を楽しもうと考えているビギナー的人たち、はたまたサブ機を手に入れて軽やかにスナップを楽しみたい人たち。どんな人にも、このクラシックなルックスの万能機なら、不満らしい不満は見当たらないとさえ思う。
おそらく、そんな劇的なモデルチェンジもないだろうし、そもそもクラシックなデザインなので、見た目に古くなるなんてこともない。別に僕はニコンの回し者ではないが、このZfcの魅力だけは声を大にして何度でも言いたい笑。というわけで、今夜は(も、かな)Nikon Zfcがやっぱりいいぞ、というきょうも世界の片隅で叫ぶのだ。


















































