
きょうで6月も終わりだけど、発売から数日経って、なんとか6月のうちにFUJIFILM X half君がわが家にもやって来てくれた。今年は梅雨も奇跡的に最速で明けてくれたので、X halfと暮らし始めるにはいい季節かもしれない。
なんせ手に入れはばかりなので、日課のランニングなんかもあって試し撮りはまったくしていない。使い心地とか撮影した感じ、その気分みたいなものはまたおいおい、このブログで紹介していくので、きょうのところは「X half君を購入した」という備忘録ということであしからず。
まあでも、ひとまず実機に触れてみた感想みたいなことだけはふれておきたいと思う。

まずね、手にとった最初の心境としては、忖度抜きに僕はちょっと感激した。いや、感動と言ってもいいかな。その小さく、軽く、愛らしい存在感は、なにか写真機に対する夢をギュッと凝縮して詰め込んだような尊さがあって、FUJIFILMユーザとしては感無量。
なにかと聞かれたチープさみたいなものは、僕は正直まったく感じなかった。その値段に対してクオリティが追いついてるのか?という意見もあると思うけど、僕は逆にできるだけ妥協しないでプロトタイプに近いこだわりの製品化をめざしたら、どうしてもそのくらいの値段にはなってしまった、という感じじゃないかと。
このX halfのためだけの専用アプリも作っているからね、そこは開発段階においても相当のコストがかかっていると想像できる。そのあたりの開発者の方々の苦労みたいなのは、以前のブログに動画を貼っているので、今一度ご覧いただきたい。

僕も発表当初は、そのハーフフレームカメラなりフイルムカメラの所作へのこだわりに驚きつつも、1インチセンサーの描写のコンデジをそれほど欲しいとは思っていなかったんだけど、作例写真なんかを見てるとびっくりするくらいしっかり写るし、これはおもちゃとかトイカメラとかっていう表現で語っちゃいけないモノだと感じてね。
そう、たぶん従来のフィルムカメラでもデジカメでもない、新ジャンルの写真機なんだと思った。だから、こればかりは実際に体験してみないといけないと個人的に感じるところがあったんだよね。
まだ、試し撮りはしていないけど、その片鱗みたいなものは、実物を手にとっただけで、富士フイルムの開発陣がこのカメラに込めた思いとかこだわり、そして忘れてならないFUJIFILMの遊び心もビンビンに感じとることができた。それだけで、コストに対する価値みたいなものはすんなり納得した。
真骨頂はなんといっても、気負いなく持ち出せて、気負いなく日常を切り取れる手軽さだろうから、それはまた明日以降、じっくり堪能していきたいと思う。
ちょっと背面モニターを触った感じではね、その小さなモニターを凝視して撮るようなものではないと感じだから、それこそハーフサイズカメラのようにほぼ目測的にというか、光学ファインダーもゆるく覗きながら、とにかく感覚的にシャッターを切る、といった所作になるんじゃないかと思う。

そう考えると、まさに写ルンですとハーフサイズカメラを足した感覚を、デジカメで体感するという、ちょっとこれまで体験したことのない世界との遭遇だと思う。
そのあたりの話はまた後日ということで。でも、もし購入を迷ってるという人がいたら、ここはダイブして大丈夫ということだけお伝えしておこうと思う。ここには懐かしさと新しさの絶妙な新世界がある気がするから。