タイトルにある通り、僕はFUJIFILMのフィルムシミュレーションが好きでXシリーズやGFXシリーズを愛用しているけど、その大きな理由のひとつとして「クラシックネガ」の描写が心地いいというのがある。
まあ、わかりやすい話としては「フィルムライクに撮りたい」という願望がデジカメに対しても根底にあるということ。その僕のイメージにいちばん近いのが、富士フイルムのフィルムシミュレーション「クラシックネガ」ということである。
フィルムシミュレーションは、実在するフィルム名を冠した撮影モードも多いので、その中から選んで撮影することは「きょうはどのフィルムで撮ろうか」と装填フィルムを選ぶような感覚があって全般的に好きなのだけど、なかでもクラシックネガの描写は「フィルム描写気分」が色濃い。
あの、フィルムで光を掬いとる独特の感覚がクラシックネガにはあると感じるのだ。デジカメの描写が基本、ポジフィルムの描写の延長線上にあることを考えると、ここまでネガフィルムの描写を追いかけているメーカーは他にないと思ってるけど、どうだろう。
そのクラシックネガの開発にはかなり変態的なことをしている笑と開発者動画や開発者インタビュー記事で読んだことがあるけど、開発者の方々にとっても他のフィルムシミュレーションに比べて、このクラシックネガは異端的な作り方であると読んだ記憶がある。
そんなクラシックネガで撮ってみたいという発想から、僕はある日X100Vを手に入れたくらいなので笑。で、別に最新機種が欲しかったわけじゃないけど、クラシックネガでなるべく撮りたいから、その後X-E4やX-Pro3、X-T5といった現行機種を買い揃えていった経緯がある。
中判デジタルとしてGFXシリーズも使い始めたけど、これにしてもフィルムシミュレーションが使えて、クラシックネガが選べることは購入動機としても大きかったと思う。
クラシックネガの他に「アクロスモード」もまた変態的な作りと認識しているけど笑、富士フイルムのフィルムシミュレーションの描写がフィットするなら、RAW現像することもなく手軽にデジカメ描写が楽しめる。この気軽さも趣味の写真としてはとっつきやすくておすすめだ。
そう、僕の場合はクラシックなデザインのフジ機が好みというのもあるけど、それ以上に「写真屋、富士フイルムが作る写真の色や描写」が好きなのだ。それはやっぱり、FUJIFILMならではの満足感であり醍醐味。僕はそれが日々味わいたくてフジ機をメインに写真を撮っている。
クラシックネガはちょっとやりすぎだとか、クラシックネガで撮っているとそればかりに依存してしまうとかって声もたまに聞くけど、僕は他のメーカーのカメラもいろいろ楽しんでるなかでクラシックネガも混ざり合ってる状態だから、クラシックネガに飽きることもなく、ずっとワクワクしながら楽しめている。
クラシックネガはなにか大味な描写に見えるかもしれないけど、撮り続けてるとこれもまたかなり奥が深いとも感じる。まだ未体験という人は、ぜひ一度、その「らしさ」の世界に首を突っ込んでみてはどうだろう。なかなかグイグイとくるものがあると思うよ。
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