
きのうX100シリーズの最新機種「X100VI(シックス)」が発表されたのを受けて、富士フイルムさんの公式YouTubeチャンネルで「初代X100から六代目X100VIまでの軌跡」を開発者の皆さんが語られている動画がアップされていたので、きょうはその動画を紹介しておきたいと思う。
前編が「初代X100からX100Vまで」、後編が「最新のX100VI」についての開発秘話。まずはご覧ください。
10周年の時も初代X100の開発秘話などが語られていたので、その振り返りの話もあるけど、意外と知らなかったことも新たに語られていたりして、X100シリーズをこよなく愛する僕としてはなかなか興味深かった、うん。
僕は初代X100もいまだに普通に使ってるけど、Xシリーズの開発秘話で必ず語られるのが「何年も長く使い続けていただけるカメラを」という開発テーマ。
そりゃ、カメラを販売している企業としては新製品が出るたびに売れたほうがいいのだろうけど、それはマーケティング的にはそうだとしても、開発テーマとしては必ずしもそうではない。僕は、こうした開発者の方々がその都度製品に込めた「長く使い続けてほしい」という精神性が好きで、FUJIFILMのカメラを使い続けているところも大きい。
実際に、2024年現在、僕は10年前の製品であるX100、X-Pro1、X-E1、X-T1という初代機たちを普段使いして楽しんでるんで、これはリップサービスでもなんでもなく、その開発テーマの証明でありファクトだと思っている。
最新のX100VIは為替の影響も大きく、日本国内で購入する値段としてはたしかにかなり高価だけど、それこそ10年でも愛着をもって使い続けるとしたら、十分元は取れるとも言える。
本当は富士フイルムさんとしても、X100Vが出た当時の為替レートであれば国内でもほぼ前機種並みの価格で提供している1600ドルという値付けなので、そこは開発者の方々にしてもなかなか苦々しい思いなんじゃないかと思うけど、グローバル企業であればそこは致し方ない部分でもある。
だから、それゆえに「とにかく満足感を上げる」という部分に微細にこだわったんじゃないかと思うくらい、開発動画を見ると想像以上に細かな点がリファインされている。
あと、昨日のブログでも最後に紹介したけど、このプロモーション動画が本当に素晴らしい。見た後は、とにかく無性にXシリーズの写真機たちで写真を撮りたくなる。
それは何も新製品じゃなくてもよくて、じぶんの思い入れのある歴代の愛機で撮ればいい。僕にはそんなメッセージに聞こえる。その精神性には「古くなる」という概念はないのである。
写真機の良さは、長く使い続けられるということでもある。僕はひとりのユーザーとして、性能以上にその「何年も長く使い続けられるモノを」というコンセプトが気に入っている。
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