カッコいい、とにかくカッコ良すぎる。富士フイルムが2011年にX100と共に発売したズームできるコンデジ、FUJIFILM X10である。
新年の挨拶がてらなじみのカメラ屋をのぞいたら、ショーケースの中に小綺麗なX10がいたのである。とても10年の歳月を経たカメラとは思えない凛とした姿で。
当面カメラを買うつもりは無かったんだけど、こんなに程度のいいX10とはもうこの先出会えない気がして、これも運命だろうと手に入れることにした。
実は正月休みの間にNetflixで森山大道さんのドキュメンタリー映画を見て、以来「ズームができるコンデジ」が気になっていたのである。
大道さんが使うNikon Coolpix S7000ほどの倍率ではないと思うけど、このX10はズームレンズ固定でフルサイズ換算で28mm〜112mmまで撮ることができる。
しかも光学ファインダーなのである。あいかわらずFUJIFILMの変態さには驚かされる。
詳しいスペックはまだよく分かっていないんで、そのあたりは上に貼った記事をご覧になっていただくとして、きょうのところはこのシビれるルックスのことだけ、備忘録として残しておきたいと思う。
シャッタースピードダイヤルこそ無いけど、このルックスはどこからどう見てもクラシックカメラのそれである。
しかも、お店で触ってみた感触では、操作レスポンスについては、上級機であるAPS-CのX100よりも良い気がした。
それはたぶん、フィルムカメラ的にじっくり撮るX100に対して、X10はいわゆるデジカメの良さに徹したことが要因かもと店員さんとは話したりした。
でも、このX10は、その見た目のデザインにおいても、手にする価値のある一台ではないかと思う。それほどまでにクラシックなスタイルのカメラが好きな僕を釘付けにする何かがある。
昨日のブログにも書いたけど、できれば今年は街撮りスナップも再開したいと考えていたんで、近いうちにストリートスナップの試し撮りもしてみたい。単焦点スナップ派の僕に対して、果たしてズームがどう影響するのか、とかね。
今夜はまだこの程度しか語れないのだけど、僕なりの使用感や試し撮り写真のことは、また次の機会に触れていきたいと思う。ひとまず今は、とても良いイメージしかない。
素晴らしい存在感だ、FUJIFILM X10。