今夜は少し、ストリートスナップのことについて書いてみようと思う。僕がストリートスナップと呼べるようなものを撮り始めたのは、RICOH GRが始めだったと思う。APS-Cの初代GRである。
この頃はあまり写真データを保存する意識が無くて、古いiPhoneのそのままデータを無造作に残していただけなんで、いまはあまり当時の写真が残っていなくて少し残念に思う。
でも幸いというか、このブログの中にかなりたくさんGRの記事を残してきたので、その中にいくつか写真が残っていて、いやあブログを書いていて良かったとほんと思ってる。
当時はもう、どこへ行くにもGRが一緒で、とにかくスナップ写真を撮ることに夢中になってた。仕事しか趣味と呼べるものがなかったおじさんが歳をとってからカメラにハマったもんだから、その反動というか青春の挽回精神みたいなものが出たんだろうね笑。
その後にストリートスナップが加速した契機といえば、フィルムを始めてしばらくして、バルナックライカを手にしてからかな。
僕のバルナックは板金時代のIIIaなんだけど、それまでにもライカはM3をすでに持ってたんだけど、ライカをストリートにという感覚は実はあまり無かった。それを一気にストリート化させてくれたのが、この絶妙にコンパクトなIIIaだった。
もう昼も夜もとにかく楽しくてバルナックで撮りまくってた.そうそう、フィルムで夜スナップを普通に撮り始めたのもこの頃で、最初は感度400のフィルムで撮ってたけど、そのうち昼間の感度100のフィルムのまま夜も撮るようになってた。
シャッターショックのないカメラなら全然夜もいけると気づいて、Rollei35なんかでも撮ってたなあ。サブ機にはデジカメでLeica X2やRICOH GRを持って出張なんかにも出かけてた。とにかくいつもカメラと一緒。
そのバルナックで完全に夜のストリートスナップにも火がついて、たしか出張先のホテルの部屋で決心したのかな、M型デジタルを手にしようと思い至り、馴染みのカメラ屋へ電話してLeica M-P typ240を取り置き予約したっけ笑。ダメな人間の典型だ。
いま考えると、割と重いM型デジタルで良くストリートを徘徊して撮ってたなと思うけど、ほら、人間とにかくずっぽりハマって無我夢中の時ってあるから笑。
でも、この夜のストリートスナップをライカですることで、いわゆる目測撮影というものが体に染みついたというのはあるかな。あらかじめ露出と距離を決めておいて、歩きながらその数値をダイヤルで変えつつ、また次の場所で撮るみたいな。
だから、いまの僕が富士フイルムのカメラを使うのは、そうしたダイヤル操作をしながら歩く撮り方もあって必然なんだよね。
その後もいろんなデジカメを使っていたんだけど、思い出深いのはやっぱりOLYMPUS PEN-Fで撮り始めたことかな。
いま所有しているシルバーのPEN-Fは2台目のもので、最初はこの写真にあるブラックボディだった。
いやあ、見た目とシャッターフィールにやられて現像を受け取りに行ってる時に衝動買いしてしまったんだけど、スナップしてみるとこれほどストリート向きのカメラは無いと思った。
とにかく軽くて街中をヒラリヒラリと浮遊できる感じ。いや本当にマイクロフォーサーズ凄いじゃんと思ったから。
たぶんこの頃からかな、カメラはとにかく小さくて軽いが正義と思うようになっていったと思う。
その後、フィルムでも夜スナップしていたけど、同時にフィルムシミュレーションのACROSでも撮りたくなり、FUJIFILM X-E3を手にして夜スナップするようになる。
これもまた異常に楽しかったな笑。なにせ、X-E3を手にするために買ってそう経っていなかったGRIIIを下取りに出したので。
でも、この頃はフィルムカメラが僕の中でかなり大きなポジションを占めてたから、ファインダーがあってレンズ交換ができるコンパクトなデジカメを求めてたんだな。
それがいまの僕のカメラ選びの基準として続いている。
その後は、ブログを最近では見てくれている人ならお分かりの通り、FUJIFILM Xシリーズのカメラたちが僕のストリートスナップのメインになっている。
あと、初代RICOH GRも復活してる感じかな。いやあ、なんとなくストリートスナップのことを書き始めたけど、のらりくらりといろいろ写真も振り返る良い機会になった。
というわけで、明日から仕事始め。また街に出ていくから、仕事帰りにストリートに出てみようかなとか考えてる。
あと今年は、二年ぶりくらいに東京にも行って久しぶりスナップしたいなとも思ってる。やっぱり街撮り、特に夜の街を撮るのには東京はおもしろいよね。
なんとか世の中が元通りとは言わないまでも、自由に外出や移動ができるようになることを祈って。いい一年にしよう。ではでは、今夜はこのへんで。