カメラへの思い

このブログがきっかけで、そのカメラを手に入れたよ、という声にありがとう。

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FUJIFILM X-Pro3

このブログ「記憶カメラ」を書き始めて今年2024年で9年目になる。なんでこんなに長く書き続けられているかというと、そのひとつに「ブログを読んで、そのカメラ買いました!」といううれしい報告をいただくことがある。

今朝もたまたまX(旧Twitter)で、過去にこのブログでLeica X2の記事を読んで、ついにLeica X1を手に入れました!というお方のポストを発見して、思わず「おめでとうございます!」とコメントしたのだけど、心の中で「ありがとうございます!」と呟いてるじぶんもいた。

読んでくれて、共感してくれて、ありがとう!という感謝。正直、ブログを書き続けていて、これ以上うれしく励みになることはない。

思い起こせば、フィルムカメラの記事を書き始めた頃から、ちょくちょくそんな購入報告コメントをいただくようになったと思う。Konica C35とかNikon FE、Nikon F2、Nikon F6、Nikon F80、あとはプラ機のフィルムニコンなども多かったかな。

Konica C35(珍しいフード付き)
絞り優先撮影ができるNikon FE
Nikon F80s
Nikon F-801, Ai AF Nikkor 50/1.8D

機械式のカメラは各社のものをひと通り待ってるんで、OLYMPUS OM-1やMinolta SRT101、Asahi PENTAX SPなんかもよくコメントをもらった。そうそう、ライカもM3とバルナック型のIIIaのことはよく書いてたから、フィルムライカを通じてこのブログのことを知った、という人も多かった。

OLYMPUS OM-1N
MINOLTA SRT101
僕が初めて手にしたレンジファインダー機 Leica M3
Leica IIIa

フィルムカメラを経て、デジカメのことを書き出してからも、RICOH GRやNikon Df、OLYMPUS PEN-Fの記事を見て「私も買いました!」という報告をもらうことがだんだんと増えて、そんな声がそれこそ声援に思えて、なんだかんだでここまで書き続けられてきたというのが率直な感想なのである。

Nikon Df, Ai Micro Nikkor 55mm f3.5
RICOH GR, GV-2外部ミニファインダー
OLYMPUS PEN-F

ここニ、三年はFUJIFILMとPENTAXのカメラやレンズに僕自身がハマっていて、そんなことを日々ブログに書いていたら、やはり同じような心境の人たちもたくさんいて、アドバイスをもらったり、そしてまた「ブログを読んで、それ買いました!」という声も増えたりで、ブログを通して世界と繋がっている!という気がとてもしている。

いや、世の中のほんの片隅の出来事で、小さな世界かもしれないけど、僕にとってはとても偉大な世界なのだ。こんな広大な世の中で、見ず知らずだった人たちとカメラ談義や写真談義を通じてコミュニケーションできるのは、間違いなくブログのおかげなのである。

FUJIFILM X-Pro3
FUJIFILM X-T5
PENTAX K-3 Mark III
PENTAX K-1 Mark II

スマホカメラがある時代の「カメラ」というのは、実用品というよりは嗜好品だ。嗜好品の世界は「無くても困らないもの」の世界でもあるから、カメラで写真を撮ることを趣味として溺愛している人たちがいないと、自然とその世界もシュリンクしてしまう。つまり、じぶんがその世界を楽しみたいなら、じぶんでその世界を盛り立てないといけない。

たとえ一人の声は小さくても、それが連鎖に連鎖を呼べば、けっして小さくない、大きくなくとも濃密なうねりや響きが起こることをこの9年間で少なからず感じることができた。続けてると、わずがながらでも前進しているわけで、何かは必ず動き出すぞというのがいまの実感である。

そんな手応えみたいなことを感じるには数年かかるわけだけど、こうやって「ブログを見て、そのカメラを買いました」という声をいただく積み重ねは、何かが動いている実感であり、歓びになる。

いい連鎖が起きる、小さな発火点でありたい。そんな気持ちを胸に、2024年をスタートしている。次は10年、その次は20年。果てしないと思ってたけど、なんかいま、走りきれそうな予感もしている。というわけで、きょうもこのブログを訪れてくれて、本当に本当にありがとう!

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