FUJIFILM X half僕は日々、気分転換も含めていろんなカメラを使っているが、なかでもいちばん頻度高く使っているのがFUJIFILMのデジカメたちだろう。正確に言うと、毎日ランニングのお供にRICOH GRを持ち出しているので、その特別枠をのぞけばという条件付きだが、それでもFUJIFILMのカメラはGRそれに匹敵する出動頻度と言っていい。
なぜそうなるのかといえば、なんてことはない、いちばん手が伸びやすいライトさにその要因がある。たぶん、FUJIFILMのカメラを愛する人たちは同じような感覚だと思うが、そのサイズ、そのデザインの佇まい、そして撮れる写真のナチュラルさ、そのどれもがちょうどいい感じなのである。
スマホカメラのように無造作に撮ろうと思えばそれくらいラフにシャッターが切れるし、ちゃんと撮ろうと思えば惚れ惚れするような一枚もしっかり撮れる。常に全身全霊で撮るというよりは、しぶんの日常シーンのリズムに合わせていい感じで寄り添ってくれる。その距離感がなんとも心地いいのだ。
FUJIFILM X halfいまなら、やはり新作のコンデジ、X halfがその代表かな。手にした人たちの多くがSNSなんかでもつぶやいてるけど、このカメラを持つと不思議とピントとかブレとか水平とかまったく気にせず写真が撮れる。そして、その全然完璧じゃない写真たちが実に愛おしいのである。
これこそ、フィルムコンパクトや写ルンですで撮っていた、あのゆるい感覚でね。写真を撮ることが適度に脇役的で、あくまでその日の目の前の光景たちが主役なのである。こういう距離感でカメラと向き合うと、カメラで写真を撮ることってこんなに自由で楽なことだったのかと気づきがあったりする。
僕がFUJIFILMのカメラで写真を撮る時の感覚はだいたい同じでね。なんか、往年の写真機が持ついい意味でのゆるさや気軽さを感じさせてくれるところに、出かける時に思わず手が伸びるのである。こいつと楽に出かけるか！みたいなね。
FUJIFILM X halfできればRAW現像で疲弊したくない面倒くさがりの僕には、フィルムシミュレーションで撮ることもありがたい。「きょうのフィルム」を装填して使うかのように、フィルムの写真機の感覚も楽しめている。そんなこんなで総合的にFUJIFILMのカメラ＝写真機たちがちょうどいいのである。
きょうもちょっとした用事で出かける時に、ひょいっとX halfを手に持って移動し、なんてことない灼熱の電柱と空、そしてコンビニのかき氷などを2in1で撮ってた。どうでもいい写真だけど、それこそ夏の絵日記みたいなもので、ラフに夏を記録しておく感じ。
まあ、どんなカメラでも同じような使い方はできるわけだけど、そんななかでもFUJIFILMの写真機が僕にはど真ん中かなあ。さて、あなたのど真ん中なカメラはどんなだろう。
