あらためて、X halfのフィルムカメラモードはおもしろいなと思った。
FUJIFILM X halfまずは新年あけましておめでとうございます。2026年なんていう、子どもの頃からするとかなり未来チックな年号の響きに驚くけど、21世紀も2周目の四半世紀に突入したということで、これはカメラの世界が変わるのは無理もないはずだ、なんて感じておる。
そんな変化するカメラのひとつのカタチなのが、このFUJIFILM X half。フィルム販売会社である富士フイルムが、かつてのハーフサイズカメラとコンデジを融合させて送り出した新旧ハイブリッドみたいなカメラなわけだけど、ひと頃のブームもおさまり、ようやく真価を発揮というステージに入ったように思う。
僕はけっこう気に入っていて、購入してからひと通りいろいろな遊び機能を試したのち、最近は普通のコンデジとして重宝していたんだけど、元旦の朝にふと「きょうは久しぶりにフィルムカメラモードで撮ろう」と思い立つ。新年とはなんか人をそういう初心に帰らせるところがある。
FUJIFILM X halfフィルムシミュレーションは白黒のACROSにして、撮影枚数は36枚にセット。そうすると以降は、素通しのガラスのファインダーをのぞきながら一枚一枚レバーを巻き上げて撮り続けることしか操作できない。もちろん撮影後画像は確認できず、写真とご対面するのは36枚撮り切った後となる。
そう、これが富士フイルムの若手デザイナーさんが考えたアイデアを本当に製品化してしまった、FUJIFILMらしい現代的写真機の提案である。
FUJIFILM X half
FUJIFILM X half
FUJIFILM X half巻き上げレバーの感触をもっと「ジャリッ」としてほしいとか要望もあるけど、まあ大したモノだと思う。フィルムカメラを使ってきた僕でも、その所作はフィルム撮影らしいと感じるから。こんな遊び心に満ちた製品、よその会社ではまず製品化なんてしないからね。富士フイルムという会社の好調ぶりと余裕が感じられる事象である。
そんでもって、36枚撮り終わると背面のフィルム枚数カウンターが巻き戻って0になる。で、専用アプリに切り替えると、そこでネガシートやコンタクトシート的な画面で現像作業が行われる。一枚一枚ネガが現像されていく様子は、もうやりすぎというくらい痛快だ。ほんと凄いよ、富士フイルムさん。
FUJIFILM X half 現像状態(ボカしてる)
FUJIFILM X half コンタクトシート(ボカしてる)数十秒で現像が終わると、それを一枚ずつ楽しんでもいいし、ハーフサイズカメラらしく2in1の組写真にして楽しんでもいい。ここで毎回気づくのだけど、背面モニターを見ずに、あのパララックスありありの素通しファインダーをのぞいて撮った写真のほうが味があるというか、リアリティがあると感じるのである。
ね、ちょっと楽しそうでしょ。いや、けっこうX halfを日々のコンデジとして使い慣れた僕でも、フィルムカメラモードはやっぱり新鮮なのである。その写真機らしい佇まい、多数のフィルムシミュレーションやフィルター、多数のギミック、専用アプリまでついてるこの内容なら、まあ妥当な値段だと再認識する。
FUJIFILM X half
FUJIFILM X half
FUJIFILM X half僕のように、他にも本格的カメラを持ってる人なんかは、X halfはもう割り切って「フィルムカメラモード専用機」みたいに遊んだほうが楽しいかもしれないね。だって、なんでもかんでもソツなく写真が撮れてしまったら楽しくないでしょ。写真の楽しさは偶然性でもあるわけだから。
なんか近ごろ、カメラで写真を撮ることにハッとしないんだよねえ、という人は「フィルムカメラモード専用機 X half」という遊び道具を手にするのもアリかもしれない。X halfをすでに使っている人も、飽きるのはまだ早すぎる。フィルムカメラモードに縛って、思いっきり下手でエモい写真感覚を謳歌したほうが元が取れるのだ。
2026年をフィルムカメラモードで始めてみる。なかなか新鮮でおすすめである。




















































