FUJIFILM X half レビュー

この身軽さこそ、FUJIFILM X halfの真骨頂。

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FUJIFILM X half

FUJIFILM X halfが発売されてどれくらいの日々が経過しただろうか。世の中的には、いわゆる登場時のちょっと過熱したブームみたいなものも落ち着き、平常時運転に入ったタイミングといえるだろう。

そうしたなか、FUJIFILMは小型のカメラのラインナップも拡充され、ファインダーレス機としてはX-M5があり、ファインダー機としてはX-T30IIIも選べるようになった。

そうして考えた時に、このX halfの「小型機の中でも、さらに群を抜く身軽さ」が際立ってきたし、1インチセンサー機を「あえて選ぶ」価値みたいなものも分かりやすくなってきたなと感じる。

FUJIFILM X half 横位置にて
FUJIFILM X half 横位置にて
FUJIFILM X half 横位置にて

そう、他のカメラからX halfに持ち替えると、とにかくそのアクセサリーを身につけているだけのような身軽さにあらためて驚く。僕はネックストラップ派なんで首からぶら下げているけど、そのまま歩いているとX halfを身につけていることを忘れるくらいだ。

その、何かいい写真を撮ってやろうみたいな必要以上に肩に力が入る感覚とは一線をかく「普段着のよつな距離感」が、X halfは実にいい。求めるものが他のカメラとは異なるのだ。1インチセンサーなのに、APS-CセンサーのXシリーズの中にラインナップされた意味を僕はそこに感じる。

X halfの登場時にもこのブログに書いたけど、このカメラの成り立ちからすると、ベースはチェキの身軽さだったんじゃないかと思う。実際、ユニークなフィルターの数々はチェキのそれと同じ仕様になっている。そこにXシリーズのフィルムシミュレーションが追加されて、この独自のX halfというポジションができあがった。

僕はチェキのINSTAX mini Evoも使っているけど、手に持った感覚的にはX-EシリーズやX-Tシリーズよりもチェキの感覚に近いのがX halfの身軽さの源泉だ。それだけに、カメラを構成する質感は金属の塊感というよりはプラ製のよりカジュアルなものだが、それがヒラヒラと日常を飛び回れる、あのチェキの軽快さを生んでいる。

X halfといえば、縦型のファインダーや2in1の組み写真、一度フィルム枚数を撮り切るまでは写真が確認できないフィルムカメラモードなんかに注目が集まったが、僕的にはこの特筆すべき身軽さこそがX halfの真骨頂であると、いまあらためて実感している。

FUJIFILM X half

発売当初はなかなか手に入らず、値段も少し割高に見えたX halfだけど、ようやくその状況も落ち着いて、いまは中古モデルも含めてかなり手頃な価格で入手できる環境にもなってきた。それも、本来のあるべき姿に落ち着いてきて、個人的にはいい通常運転期に入ってきたなと思っている。

とにかく気合いなく、身軽にカメラを日々身につける。そんな写真との距離感を楽しみたい人のためのカメラ、X half。この身軽さを知ってしまうと、数あるカメラの中でこのX halfへの愛おしさがより増してくる、そんな感覚を僕はいまジワジワと体感している。

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