FUJIFILM X half レビュー

X halfとクラシックネガで「写ルンです」する。

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FUJIFILM X half

ちょっと出かける時になにげなく持っておくカメラとしては、FUJIFILM X halfはとても優秀だ。そう、カメラを構えたりできるか分からない行動の日に、あまりかさばるカメラやレンズを身につけておくのは、荷物の大きさ的にもよろしくない。

その点、X halfは持ち歩いていることを忘れるくらい小さく軽いから、例え一枚も撮る余裕がない日でも気分的に苦にならない。

僕の場合はネックストラップにして首からぶら下げてるから、両手も空くし、思い立った時にサッとカメラを構えてスナップを撮ることができる。

FUJIFILM X half

サッと構えてといっても、別に光学ファインダーを凝視するわけでもなく、背面モニターでしっかり画角を確認するわけでもなく、ほぼノーファインダーみたいな撮り方だ。

それでもって、フィルムシミュレーションはクラシックネガにして、グレインエフェクトを最小最弱にしておけば、ある意味「デジタル写ルンです」のできあがりだ。この写ルンです的手軽さこそがX halfの真骨頂だろう。

FUJIFILM X half

写ルンです的にしては、たしかに値段はちょっと張るが、X halfを購入して以来、僕は1800枚ほどスナップ写真を撮っているので、仮にフィルム一本72枚と置き換えると、36枚どりフィルム25本分。これをフィルム代と現像代・データ化代に換算するとX half購入代の元がとれてると言えなくもない。

まあ、こんな計算は誰もしないと思うし、フィルムとクラシックネガの描写は決して同じではないけど、フィルムはいまや貴重だからね。ここぞという時にフィルムで撮るにしても、こんななんてことない日常でシャッターを切るのに毎度フィルムだと、なかなか趣味のお小遣い的にはきびしい。

FUJIFILM X half

そう考えると、気分的にフィルムライクな体験を楽しみたい人には、X halfはやっぱりそれなりに独自の価値があると思うのだ。

とはいえ、先日のブログにも書いたけど、このX halfがあまりにも手軽で持ち出しやす過ぎて、僕は外出する時についついX halfばかりチョイスしてしまう笑。コンパクトなカメラは他にもたくさん所有しているのに、ここのところは首にX halfばかりだ。これは、うれしいようで、いろいろなカメラを使いたいじぶんにはなかなか悩ましい現象でもある。

FUJIFILM X half

逆にいえば、とにかく手軽なカメラを一台だけ持っておきたいとか、どこへ行くにも一台だけお気に入りのカメラがあれば十分という人なら、X halfはかなりアリだろう。いい写真を撮ろうなんて変な気負いもなく、周囲に威圧感を感じさせることなくひょいひょいとスナップ写真が撮れる。

X halfを身につけておけば、特段カメラオタク的に見られることもないだろう笑。いや、これは意外と重要なことだと思う。世の中のカメラ使いの人たち、みんながみんな僕らのように数多くのカメラやレンズにハマっている人たちではないのだ笑。

FUJIFILM X half

やれ重厚感がーとか、やれAF性能がーとか、そういう性能競争とは別世界の、ある意味ピュアな写真機と日常写真を楽しむ世界。そういうライトな楽しみ方に、写真本来の魅力があるとも僕は感じたりしている。

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