FUJIFILM X half僕がそんなこと言わなくても、X halfを手に入れた人たちの様子をSNSなんかで見ると、もうほんと、みんなリラックスフォトライフを満喫してる。
もうね、ピントなんか合っていない写真なんかがどれも尊くてね。あゝ、いいな日常スナップは！なんて気づかされる。
このカメラは、一般的なカメラと比べるモノじゃないんだと。だって、写ルンですとか手頃だったハーフサイズカメラを意識してるわけだからね。やれ、質感がーとか、値段がーとか、これまでの僕らが知ってるデジカメと比べてもしょうがない。
だって、高品質なカメラで高品質な写真を撮るなんてことばかり意識してたら疲れるじゃない。僕はそうで、GFXで空気感みたいなことを意識しながら撮りたい時もあれば、こうしてX halfで肩の力を抜いて過ごす時間も心地いい。
そして、世の中、案外この後者のような写真との付き合い方をしたい人のほうが圧倒的に多いということなんだと思うのだ。そして、それでいいとも思う。だって、職業カメラマンじゃなくて、生活が真ん中にあるなかでカメラを小脇に楽しむ趣味の世界だからね。
とはいえ、富士フイルムユーザーでいろんなフジ機を使っている僕からすると、質感だって全然悪くないと思うよ。むしろ、現在の富士フイルムのデザインフィロソフィーの中でこのカジュアル感をよく出したなと。こういうトイ感をガチャガチャ楽しむのは、自然と少年心に帰れるようなところもあるからね。
FUJIFILM X halfあとは、普通に店頭でいつでも買えるようになればグッドだね。中古価格なんかももう少し安く手に入れられるようになれば、それこそ「みんなのデジタル写ルンです」になれる。特に注目を集めることもなく、みんなの生活の中にさらりと浸透すれば、それはそれは素敵かなと。
いい写真というのは、作為的なこととか狙いなんかを超越して、その時の「いま」がじんわり伝わってくる、なにげなくシャッターを切った普通の日常の一枚だったりする。そういうことをデジタルの時代に問いかけてきたのがX halfというカメラ。
もう、日常のめんどくさいあれこれを脱ぎ捨てるように、思いっきり肩の力を抜いて. Halfで「いま」を撮り残しておく夏はいいぞ、きっと。忘れていた何かがよみがえるようなね。
