PENTAX K-1 Mark II近ごろは軽量コンパクトなコンデジなんかが人気なんで、それからすると真逆のようなフルサイズの一眼レフ機をすすめるのもいかがなものかと思う。しかし、このどしっと構えてレフ機のシャッターを切る感覚も、格別だ。
PENTAX K-1 Mark II。こんな重厚なフルサイズ機が新品で20万円を切っているよな破格で試せるわけだから、これは案外、朗報ではないだろうか。
この価格帯のフルサイズ機といえば、世界最小最軽量クラスのSIGMA fpがあるが、こちらはファインダーレスでかなり割り切ったミラーレス機。それからすると、K-1 Mark IIはその優れた光学ファインダーも含めて、ある意味「全部入り」だ。
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 77mm f1.8 Limited
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 77mm f1.8 Limited
PENTAX K-1 Mark II, TTArtisan 75mm f1.5 M42ミラーレス機と比べれば大きく重いのはたしかだが、この濃厚な撮影体験をこの価格帯の予算で体感できるのは、ちょっとした感動があると思う。
最近発表されたSONYのフルサイズコンデジ、RX1R IIIなんかはそれはそれはコンパクトで素晴らしいが66万円もするからね。その機動力は賞賛しつつも、おいそれと趣味のカメラとしておすすめするにはあまりにも高額だ。
そういう予算的な観点からも、K-1 Mark IIはちょっと奇跡的な値付けで、いまなら入手できる。おそらく後継機が出る時は、さすがにいまの価格帯と同クラスというわけにもいかないだろう。ある意味、ラストチャンスなのだ。
PENTAX K-1 Mark II, Super Takumar 55mm f1.8, マウントアダプターK
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 50mm f1.4 Classic
PENTAX K-1 Mark II, APO-LANTHAR 90mm f3.5 SL Close Focus
PENTAX K-1 Mark IIいや、別に僕はPENTAXの回し者じゃないし、カメラ全般をこよなく愛しているので、PENTAXだけを賞賛するつもりもない。ただ、写真を趣味として濃密に楽しみたい人に、このコスパの良さと得られる体験の濃さを伝えずにはいられない、という思いなだけだ。
レンズ予算も、往年のKマウントやM42マウントのオールドレンズを装着すれば、他のマウント機よりも格段にお安く楽しめるだろう。趣味のひろがりやランニングコストの面からも、K-1 Mark IIは実にバランスよく楽しめる。
これを持って気軽にストリートスナップしよう!とは言えないが、それはそれこそコンデジに任せて、じっくり一枚一枚、濃厚にシャッターを切ることを楽しむ。そんな人へ、PENTAX K-1 Mark IIは「手に入れて良かった」という感慨深さを提供することだろう。そんなカメラが一台くらいあっていいじゃないか。


















































