PENTAX K-1 Mark II レビュー

K-1 Mark IIという選択肢は十分あると思う。

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PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited

今朝は、ふとエモいフィーリングでシャッターが切りたくなり、ゴソゴソとPENTAX K-1 Mark IIを散歩に持ち出した。少し久しぶりの出動だが、K-1 Mark IIに飽きたとかそういうことではなく、ちょっと他のカメラより奥にしまい込んでたからに過ぎない笑

世の中は完全にミラーレス一辺倒みたいな時代になり、僕の使うカメラも当然ミラーレス機が多いが、それゆえにこうして一眼レフを持ち出すと、その「らしさ」にちょっとゾクゾクッとする。そのゴツさが、いかにも男の道具のようで、コイツといると気のせいか辺りの空気が変わるような気さえする。

とはいえ、フルサイズのミラーレス機と比べて異常に大きく重いか?というと、決してそんなことはない。ある意味、許容範囲だし、手と指に吸い付くような優秀なグリップのおかげで「振りまわせる」という感覚で撮り歩くことができる。

僕が最もうっとりするのは、その官能的と言っていいシャッターフィール。上手くいえないけど、人間のアナログの波長に実にしっくりくる。決して大袈裟ではなく「酔いしれることができるシャッターフィール」の類だ。いかにもハイテク機器らしい最新のミラーレス機にはないエモさがK-1 Mark IIにはあるのだ。

PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited

フルサイズセンサーが叩き出す濃厚な描写もたまらない。そこはやはりAPS-CのKマウント機以上に「おっ」と思えるリッチな感覚が得られる。

僕は「リバーサルフィルムモード」で撮ることが多いが、そこから生まれる立体感というか奥行きのある描写は、ちょっとじぶんの写真の腕が上がったんじゃないか、とすら感じる。趣味のカメラの世界では、そういう「気分」が得られるかどうかは、かなり重要なのだ。

今朝は、これまたいちばんのお気に入りのレンズと言っていい、FA 31mm f1.8 Limitedを装着した。smcタイプでフィルム時代のKマウントレンズだが、官能性能というものさしで作られたFA Limitedレンズの味は人間の本能に作用するものであり、時代を経てもその価値は変わらない。僕的にいえば、このレンズも間違いなくエモい。

PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited
PENTAX K-1 Mark II, smc FA 31mm f1.8 Limited
PENTAX K-3III, FA 31mm f1.8 Limited

まあ、エモいという表現は解釈もまちまちだと思うが、写真にエモさが求められるのと同じように、撮影体験にもエモさという尺度はある気がする。そして、デジカメの中では、その筆頭にK-1 Mark IIなんかは鎮座していると個人的には感じている。

いまはもう、新品でも20万円を切る価格で手に入れられるんじゃないだろうか。発売から数年経つが、ここで書いている通り、K-1 Mark IIで得られる撮影体験は古さとかではなく、僕はエモさであり「らしさ」であると思っている。ちょっと他では味わえないその魅力からすれば、現在の価格はバーゲンプライスだろう。

なんか最近のカメラがそつなくお利口すぎて刺激が足りない?と感じている人なんかには、けっこうこの味は刺さるんじゃないかな。K-1 Mark IIに宿る野生みたいなものは、きっと人間の中に眠る野生に合致するからじゃないかと僕は考えている。

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