PENTAX K-1 Mark II

PENTAXのカメラにおけるフラッグシップ機とは。

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PENTAXのAPS-Cフラッグシップ K-3 Mark III

なんでこんなことを書いてるかというと、ちょうどいま、かねてから使っていたK-3 Mark IIIと最近手に入れたK-1 Mark IIを触り比べている最中だからだ。

K-3 Mark IIIはAPS-Cフラッグシップ機と呼ばれ、K-1 Mark IIはフルサイズフラッグシップ機として扱われている、ということでいいよね。

で、世の中の一般的な「フラッグシップ機」とは、いわゆるブランド製品の頂点に立つ機種で、プロ機とも解釈され、大抵はフルサイズセンサー(もしくは最も大きいセンサー機、または最も高機能機)のモノを想起する。

このPENTAXの2機種でいえば、フルサイズセンサーのK-1 Mark IIがKマウントのフラッグシップ機にあたるだろう。

フルサイズフラッグシップ PENTAX K-1 Mark II

が、しかし、ここでこの2機種の関係性でいうと、約2年前に登場したAPS-Cフラッグシップ機のK-3 Mark IIIに対して、フルサイズのK-1 Mark IIは登場から約6年ほど経過していることもあり、いわゆる各部の製品レスポンスや光学ファインダーの明るさなど、すべてにおいて後発のK-3 Mark IIIのほうがモダンで洗練されている。

僕も実際にこの2機種を触り比べたり、撮影に連れ出したりして、それを実感しているので、一人のユーザーの声として嘘にはならないだろう。

大雑把に言うと「軽快なK-3 Mark III」に対して「深みや重厚感のあるK-1 Mark II」という感じだろうか。実際にボディの大きさや重さだけでなく、撮れる写真の描写の濃密さにおいてもそうした印象がある。

つまり、なにが言いたいかというと、PENTAXにおける「フラッグシップ機」の定義は、もはやセンサーサイズの大きさをモノサシにしていないんじゃないかと。描写の素晴らしさでいえばもちろんフルサイズK-1 Mark IIがフラッグシップだけど、一方で軽快な機動力でいえばK-3 Mark IIIがフラッグシップ機だと。

フルサイズフラッグシップ PENTAX K-1 Mark II

そこにはセンサーの大小はもはやあまり関係なくて、使用目的によって2つのフラッグシップ機があるという捉え方。

考えてみると、各社がミラーレスに移行したことによって、PENTAXのAPS-C機は何も他社のAPS-C機と特段同じ目線で競わなくてもよくなった。そういう意味では、レフ機より小型軽量なフルサイズミラーレスに対して、それと対抗するのは大ぶりなフルサイズのレフ機より小型軽量なAPS-Cのレフ機のほうが現実的なのかもしれない。

だから「これからも一眼レフ機で行く宣言」を発表した際に、それに呼応するようにフラッグシップ機をAPS-Cで打ち出したんじゃないかと。ぜんぶ勝手ながら僕の妄想だけど、どうだろう。

とはいえ、フルサイズ機がいらないかというとそういうことでもなくて、PENTAXユーザーのなかでAPS-C機よりもっと濃厚で深みのある写真描写を求めるユーザーもいる。そんな「描写力優先のユーザーにはフルサイズのフラッグシップ機もある」というポジショニングに再編集されつつあるのかなと。

APS-Cフラッグシップ PENTAX K-3 Mark III

事実、中判デジタルの645Zが生産完了品になったことで、PENTAXのフルサイズ機の重要性はより高まった気がする。ハイレベルな描写志向の人には、今後はK-1 Mark IIの後継機が出て、これはとにかく描写力番長のようなカメラになっていくのかなと。軽快さを求めるスタンダード機としてはAPS-Cラインがメインということで。

ちょうどフィルムカメラの頃の「フルサイズ」がPENTAXでいうところのAPS-Cで、「中判」がPENTAXのデジタルでいうところの「フルサイズ」。そんなことを思わせるような「軽快さと機動力のK-3 Mark III」と「深みと重厚感のある描写のK-1 Mark II」の構成のように感じたのだ。

まあ、K-1 Mark IIをまだ2日程度しか使っていない素人があまり知ったようなことは言えないが、むしろ触り始めた直感としてそんなことをふと感じた。

昔から「APS-Cのほうのフラッグシップ」みたいな言い方は他社でも見られたけど、PENTAXの場合はまさにK-3 Mark IIIもK-1 Mark IIも両方がフラッグシップ。その棲み分けとしては、センサーサイズというよりは「撮影目的」で二つから選べるみたいなこと。

二つのフラッグシップ K-3 Mark III と K-1 Mark II

いや、PENTAXの中の人に怒られるかな笑。でも、それくらい両者にはそれぞれ良さがあり、それを昔ながらのセンサーの大きさみたいなもので上下に区分するのはもう過去のモノサシの時代なのかなと。それほどまでに、K-3IIIもK-1IIもそれぞれ「良い」。なかなかロマンのある発想へとペンタックスはシフトしてるんじゃないかと思った。

まさに、独創的な思想のPENTAX。

と、勝手な想像と妄想で書き殴った本日の記憶カメラ的日記でした。あ、素人のヨタ話なので異論反論はご遠慮ください笑。これもまた、一人のユーザーが肌で感じた感想だったりするので。

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