
ようやくというか、最近ファームウェアで追加されたPENTAXのカスタムイメージ〈Gold〉を使って、K-3 Mark IIIで散歩カメラへ出かけてみた。
レンズはフィルム時代のsmc FA 31mm f1.8 Limited。FA Limitedレンズ三姉妹のなかでもいちばん洗練された描写イメージが僕にはあり、美しくとか透明感のある感じで撮りたい時は、このレンズをチョイスする。




描写の感じ方は人それぞれだろうけど、個人的にはとてもノスタルジックに思えて「写真らしい」感覚を受ける。にんげんの「体温」がのっかる感じといえばいいだろうか。
あまり、こうした色をフィルターのように付加することを好まない人もいると思うけど、僕はメーカーの色描写の思想みたいなものも垣間見れるので好きだ。




その名の通り全体的にGold色になるんで、なんだか常に夕方の写真に見えてしまうかもだけど笑、それがなんとなく昭和の夕方の光景のように思えて、郷愁を掻き立てられる。
これまでカスタムイメージにあった「里び Satobi」がさらに暖色系になったイメージだろうか。ここまでGold系にふった撮影モードは他のメーカーにも無いかもしれないね。




あ、思い出した。ALWAYS 三丁目の夕日みたいな色味かな。ひょいっとノスタルジックな世界へ連れて行ってくれる、そんな描写が楽しめるカスタムイメージ〈Gold〉。
もうPENTAXユーザーな人はとっくにお試し済みだと思うけど、もしまだファームウェアを更新していない人は、これで撮る価値はあると思うので、ぜひ。
そういえば昨日はリコーイメージングがフィルム販売を本格的にスタートさせたりと、いま進行中のフィルムカメラプロジェクトと併せてとても「いい感じ」で写真文化を追いかけてくれているPENTAX。
やっぱりね、美しいペンタプリズムを通して光学ファインダーでのぞく秋の光の世界はゾクゾクっとする。一眼レフ機は、独自の世界を見せてくれるプロダクトとしてこれからむしろ見直されていくのでは、とも感じる。
趣味のカメラとしては、最高に豊かな気持ちになれるのが、僕の中のPENTAX。数あるカメラメーカーのなかで、こんな会社がひとつくらいあっていい。かげながら応援してる。がんばれ、PENTAX。
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