カメラへの思い

ペンタプリズムとフィルムにこだわるメーカーがあったっていい。がんばれPENTAX。

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PENTAX K-3III, FA 31mm f1.8 Limited

なにげなくX(旧Twitter)を眺めていたら、なんとPENTAXの公式アカウントが「フィルム販売、始めました」のアナウンス。いやあ、やるなあと。

先行してクラブハウスでテスト販売していたものを、リコイメサイトのほうでも正式に販売開始するとのことで、メインはKodakのおなじみのフィルム(120、135とも)とAGFAのモノクロフィルムも。しかも適正価格だから、モノによっては通販よりも安いんじゃないかな。

先日もKodakからブローニーフィルムが値下げのアナウンスがあったし、そのまえはLomographyも値下げに踏み切ったりと、ここにきてフィルム好き、写真好きな人には朗報が続いていて、なんか言いようのない高揚感がこみ上げてくる。

僕自身もすっかりデジタルメインになっているいま、フィルム関連ビジネスは決して趣味性みたいなことだけで突っ走れないビジネス環境にあるはずだけど、それでも企業努力によってそれを突破し、文化の継承と共に独自の企業の存在価値を見出そうとしている姿は、なかなか圧巻だ。

PENTAXはご存知の通り、来春を目標にフィルムカメラの新製品を送り出すべく、フィルムカメラプロジェクトも進行中だ。それを無謀と呼ぶ人も見受けられるが、僕はこの「フィルムの道」はPENTAXが生き残るための貴重な生命線になるんじゃないかと思い始めている。

単に奇抜なことをやるというスタンスではなくて、ビジネスとしてきっちり儲けも出しながら独自のポジションを獲得するという意味での、他所とは異なる道を行く独自マーケティング戦略。いやあ、世の中に「あっぱれペンタックス」と言わせてほしい。

世の中はすっかりミラーレス一色になったけど、そうなるとむしろペンタプリズムと一眼レフにこだわるPENTAXの独自性は際立つ。実際、美しい光学ファインダーと官能的なシャッターフィールに包まれて撮る写真体験は極上だと僕は感じている。

そして、その「写真機の楽しさのルーツでもあるフィルム写真とフィルムカメラとのリンク」が始まろうとしている。いや、ほんとに「アリ」かもしれないよ、ペンタックス。

こういうメーカーがひとつくらいあっていいし、そういう異端児が市場全体に刺激を与えたりするもの。世の中、おりこうばかりじゃクソ退屈なのだよ。

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