PENTAXがその前身である旭光学工業合資会社が誕生してから、今日11月27日で104歳の誕生日とのことらしい。いやあ、おめでとう。そして、日本のモノづくりと僕らユーザーに希望を与え続けてくれて、ありがとう。
もともとはレンズメーカーで顕微鏡レンズや映写レンズ、双眼鏡やカメラ用レンズを製造していたレンズメーカーだった旭光学が、1952年に国産初の一眼レフ・アサヒフレックスを世に送り出してカメラメーカーに。
Asahi PENTAXの文字も個人的にはとてもカッコいいと思っていて、M42マウントのAsahi PENTAX SPのブラックボディを手に入れ、その後はシルバーボディのSPFも譲っていただいたりで我が家の家宝になっている。
僕も場合はPENTAXはもっぱら機械式フィルムカメラのイメージだったのだけど、いまから2年前くらいかな、念願のK-3 Mark IIIを手に入れる。そこからはもうほんと、絵に描いたようにPENTAXにハマり、いまではCCD機やFA Limitedレンズ三姉妹など、ちょっとローテーションしきれないほどの機材が集まってきた笑。(下のリンクはPENTAXの歴史)
このブログにも過去何度も書いてきたけど、PENTAXのカメラやレンズは「とにかく撮っていて楽しい」ということが最大の魅力。それはレンズメーカーとして立ち上がった時の誇りからくる素晴らしいペンタプリズムや官能的なシャッターフィール、人間工学に基づいたグリップまわりの作り込みなど、細かく挙げるとキリがないほどのこだわりようだ。
ミラーレス機まで取り組む余裕がないのは残念とか、新製品があまり出てこなくて不満だなんて声もたまに目にするけど、僕は巨大メーカーをいたずらに追いかけずに、むしろ製品を絞り込んで時間をかけて熟成したりバリエーションを少しずつ磨いていく感じがアルチザン的に感じて、そういう真面目さというか愚直さみたいなものにも惚れている。
少し前に書いたけど「ペンタプリズムとフィルムにこだわるメーカーがひとつくらいあってもいいじゃないか」と思っているひとりだ。それは決して懐古主義的にそう思ってるわけじゃなくて、数多くのカメラメーカーが存在するなら、それぞれに違った色があったほうが世界は豊かじゃないかと思うのだ。
国内初の一眼レフを世に送り出した会社が、再び「一眼レフで行く宣言」をし、104歳になったいま、さらに「フィルムカメラプロジェクト」を進めているって、なかなかロマンに溢れているじゃないかと。時代に対して無謀と見る向きもあるかもしれないが、なんの道でもロマンは必要なのだ。ビジネスだって根底はロマンが推進力になる。
これからまだまだ、105歳、110歳といい歳のとり方をしていくPENTAXを見てみたい、というのがいまの素直な気持ち。僕的にはどこのカメラメーカーよりも、その歩みが楽しみだったりする。そりゃ、大変な時代の舵取りだと思うけど、「撮る楽しさ」へのロマンがブレることなく、まっすぐな道を駆け抜けて欲しい。ペンタックスらしく。
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