PENTAX K-3 Mark III

僕の中のシャッターフィール・オブ・ザ・イヤー、PENTAX K-3 Mark III。

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PENTAX K-3 Mark III

といっても、PENTAX K-3 Mark iIIはもう登場から一年ほど経つんで、今年登場しシャッターフィールNo.1機という意味合いではないのだけど。でも、僕が手に入れたのは今年に入ってからだから、僕の中ではシャッターフィール・オブ・ザ・イヤーなのである。

シャッター音と書かずに「シャッターフィール」と書いたのは、サウンドの気持ちよさもさることながら手と脳みそに伝わってくる絶妙の振動もたまらない、という意味。それゆえに、その気持ちよさはなかなか動画なんかでは伝わりにくくて、こればかりは実機を額にあてて体感してもらうしかない。

でも、体感すると、間違いなくほとんどのカメラ好きは「やられてしまう」と思うので、そこは注意が必要だ笑。

前にも書いたけど、K-3 Mark IIIのシャッターフィールは、単にレフ機ならではのクラシックな趣というわけではない。もちろん、ミラーレス機と比べるとどこか懐かしい感覚ではあるけど、そこに最新の現行機らしいソリッドなモダンさが合わさって、なんともハイブリッドな心地よさを生み出している。つまり、古い機械ではないのだ。

この感覚は、Nikonの最新レフ機であるNikon D780なんかもそうなのだろうか。僕は触ったことがないけど、D780ユーザーの声を耳にしたりすると、ずいぶんモダンな使い心地という印象を受ける。一眼レフの基本性能はもう成熟の域へ達しているがゆえに、わずかな感覚の精度をとことん磨くというエモーショナルな熟成の方向へと舵を切っている結果かもしれない。

PENTAX K-3 Mark III, DA 20-40 Limited

これだけミラーレス一色となってきた現在、あえてレフ機を選ぶというのは、スペックや利便性でカメラ選びをする基準とはある意味まったく異なるベクトルで戦う必要がある。数字的なスペックよりむしろ厳しい選択眼にさらされるモノづくりかもしれない。そういう過酷な製品づくりから生まれたからこそ、K-3 Mark IIIのエモーショナル性能は、僕らをこれだけ魅了するのだろう。

あと、ふだん僕はほぼすべてのカメラでピント合焦音をオフに設定してるのだけど、K-3 Mark IIIだけはオンにしている。これはMFレンズをつけた際のピント合焦の確認に利用し始めたことがきっかけだけど、そのピント合焦とサウンドのあり様がまたシビれるほどエモーショナルで、結局僕はAFレンズを装着した時もK-3 Mark IIIだけはピント合焦音をシャッターフィールと共に楽しんでいる。

これに加えて、大きく明るくキレのある光学ファインダーがあるわけだから、その一連の撮影行為がいかに気持ちいい工程かは、なんとなく想像していただけるのではないかと思う。レフ機ゆえに、そうしたエモーショナルな気持ちよさは、このカメラの最高性能のひとつなのだ。

だから、僕は空シャッターならぬ部屋シャッターをけっこう楽しんでいる。ちょっと気分がすぐれない時でも、さっと部屋でK-3 Mark IIIのシャッターを鳴らせば、心がスカッとするのだ。それだけでもこいつを手元に置いておく価値があると思える瞬間だ。

ミラーレス本格時代に誰もにおすすめできる話ではないかもしれないけど、カメラという道具にすこぶる気持ちいいシャッターフィールまで求めるならば、このK-3 Mark IIIは途端におすすめできるカメラに躍り出る。こういうカメラが世の中には一台くらいあっていいと思えるのである。とにかくその感触を、一度店頭やショールームで体感してみてほしい。おそらく「なんだ、この気持ちよさは」と唸るはずだから。

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