たとえばこの写真のデジカメは、Canonが民生用で発売したデジタル一眼レフの二代目の製品で、EOS D60(60DじゃなくてD60だよ、というのは以前も書いた話)。いまから20年ほど前のデジカメだけど、バッテリーさえ新調すれば写真機としては普通に使える。
古い時代のデジカメはたしかに高感度性能は弱いけど、フィルムカメラのように使うなら感度800とか1600もあれば十分で、僕的には銀塩カメラのEOS7を使う感覚で楽しんでいる。レンズもEOS7のものを付け替えてるし、フィルム代がかからないことを考えれば、実に素敵な遊び道具なのである。
きょう持ち出していたのは、このオールドデジカメ SIGMA SD15。マウントアダプターを介してSuper-Takumar 55mm f1.8を装着して楽しんでいる。SIGMAならではのFoveonセンサーとタクマーの組合せを楽しむなんでいうのは、ほんと時空を超えるワクワク感があって、男子にはたまらない世界だ。
このPENTAX K10Dもお気に入りの一台。僕のはグランプリパッケージといって、2007年だったかな、カメラグランプリを受賞した記念に発売されたバッテリーグリップがセットになったタイプ。PENTAX機が小型化される以前のモデルだから、少し大ぶりなボディがなかなか迫力がある。レンズはKマウントのオールドレンズが使えるから、とにかく安く楽しめるのもいい。
SONYがコニカミノルタからカメラ事業を受け継いで初めて登場させたα100もまた、たまらない。僕の場合は完全に銀塩のMINOLTAの残像を求めて手にしたのだけど、ご覧の通り、見た目にもMINOLTAの香りがプンプンして、フィルムで撮っていた人にはたまらないムードがあると思う。こちらも僕は銀塩のα-7につけていたレンズをそのまま使っている。
あと、オールドデジカメといえば、やはりこのNikon D200。CCDセンサーを採用したニコンのハイアマチュア機ということで、いまでもファンは多い。僕はこのニコンのCCD機に魅せられて、以降にD70とD3000も手に入れて、いまでも現役でオールドニッコールをつけて楽しんでいる。
そうそう、CCDセンサーといえば、富士フイルムのハニカムCCD機、FinePix S2 Proも所有している。電池をたくさん使うんであまり出番は多くないのだけど、ご覧の通りニコンのFマウントレンズが装着できるんで、ニコンと富士フイルムのいわば合作ということで、これもファンが多い。そういうヒストリーを楽しめるのも、オールドデジカメの魅力だ。
コンデジも含めると、まだまだ紹介したい魅力的なオールドデジカメがあるんだけど、きょうのところは一眼レフ機ということで。こういうカメラを操作して使っていると、一眼レフの基本性能は20年ほど前からすでに完成の域にあったんだなと、いつも感じる。そんな優秀なスチルカメラが、いまなら驚くような値段で手に入る。
なにも高価な新製品を買わなくても味わい深く写真撮影を楽しめるのが、カメラの世界のいいところ。味を楽しむもよし、懐かしさを楽しむもよし。明日あたり、仕事帰りに中古カメラ屋を覗いてみてはどうだろう。眺めて、触ってみるだけでも、かなりの癒しになると思うなあ。
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