X100Vを手に入れたばかりの週末だから、まずは試し撮り的に撮り歩いているというのもあるけど、昨日の初日にして要はめちゃくちゃ気に入ってしまったのである。クラシックネガにすっかり魅せられて、試写云々というより、クラシックネガの写真画見たくて積極的に撮り歩いている。カメラのプロダクト感よりも叩き出される描写のほうを気に入ったデジカメは、GRのモノクロくらいじゃないだろうか。ほんと、FUJIFILMのフィルムシミュレーションの秀逸さを再認識している。
ここ3日間ほど連日X100Vとクラシックネガのことをブログに書いてるんで、なぜ今になってこの組み合わせに惚れているかは過去記事を読んでもらうとして、結論から言うと想像以上にじぶんのスタイルにフィットしていてニンマリ顔なのである。
クラシックネガの写りがいかにもじぶん好みで楽しいというのもあるけど、その撮影機材としてX100Vを選んだのも正解だったかもしれない。とにかく軽量コンパクトで首からぶら下げている感覚が無いに等しいし、意外と固定レンズというのがいい。レンズ選びやレンズ交換のことから開放されて、いわゆる撮ることだけに集中できるし、一定の撮り方でレンズの癖を追求することができる。
この感覚は、僕の中ではとてもRICOH GRに似ている。けれど、GRには無いファインダーがこのX100Vにはある。実にハイブリッドなスナップシューターなのである。GRに負けないほどX100シリーズに根強いファンがいることが、今更ながらによく分かるのである。
そんな高次元でバランスの取れたカメラに、新たなフィルムシミュレーションとして「クラシックネガ」が載ったのだから、これはある意味、最強の日常スナップカメラといえるんじゃないかな。僕はそう思ったし、僕のSlice of lifeの記録、記憶にはとてもしっくりくると思った。
クラシックネガ-Classic Neg.-はSUPERIAがモデルなのか。ライティングされていない環境での使用が想定されている、アマチュア向けフイルムとしての…なるほどなるほど。
X-Pro3 Stories, #2 銀塩フィルムから学ぶ | | 富士フイルム Xシリーズ & GFX https://t.co/9xEmRvVz9v
— 記憶カメラ (@KiokuCamera) November 14, 2020
そういえば、ツイートでも触れたんだけど、昨日クラシックネガのことを調べてたら、富士フイルムがその考察をしていた記事をネットで見つけたんで読んでみた。すると、フィルムシミュレーションとしてはクラシックネガは3番目の新種とのことで、実はネガ基調としてはすでに「プロネガ」が2種類存在していたと。
けれどプロネガは文字通りプロユースで、ライティングが整った環境でのポートレートなんかに適しているらしく。それに対してクラシックネガはSUPERIAをモデルにして、ライティングに捉われずに撮れるアマチュア向けフィルムを想定してるらしいんだよね。これはもうほんと、なるほどなと。アマチュアフィルム愛好家の僕向けだと笑。
僕みたいなアマチュア写真愛好家は、プロじゃないわけだから機材の高価さとかが最高の機材を決める要素じゃない。じぶんの撮り方のスタイルにいちばん合ったカメラやレンズこそが最高の機材になる。だから、僕にはこのX100VとSUPERIAをモデルにしたフィルムシミュレーション「クラシックネガ」が合っていたんだろうね。
いろんなカメラやレンズを使ってきたけど、いまそんな風に自然体でカメラの良さと写真のように楽しみ方に回帰している気がする。クラシックネガカラー以外のフィルムシミュレーションも試さないともったいないんだけど、どうやらしばらくはX100Vはクラシックネガ専用機となりそうだ。(あ、そうそう、クラシックネガが搭載された新機種X-S10も出るから、そちらが合ってる人もいるだろうね。)