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僕の中でスナップ写真といえば「GRでモノクロ」というのが原点だったから、どちらかというとこれまで街撮りスナップはモノクロ写真の比率のほうが高かったと思うんだよね。でも、近ごろはFUJI機で街撮りすることが多くて、そうするといつの間にか自然とカラーで撮るほうが多くなったなと、最近ふと気づいたのである。
まあ、やっぱりフィルムシミュレーションのおかげなんだろうね。X100Vを手に入れるきっかけはまさにフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で撮りたいという動機だったし、その後はX100初代機やX-Pro1といった初期のXシリーズのカメラで、やはり初期のフィルムシミュレーション「PROVIA」や「ASTIA」なんかで撮ることに今あらためて惹きつけられている。
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やっぱりどこかフィルムとフィルムシミュレーションが僕の中でイコールになっているというか、フィルムで撮る時も断然カラーで撮ることが多いから、その影響がデジカメにも色濃く出てるんだろうね。
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感覚的には「きょうはPROVIAを詰めて撮ろう」とか「きょうはASTIAを入れて撮ろう」とか、僕の中で実際にフィルムカメラに日替わりで各種フィルム銘柄を装填するというイメージで日々スナップを撮っている。そういう意味では、実際のフィルムとフィルムシミュレーションの重なる部分や異なる部分を実験しながら撮っているんだと思う。
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もともとモノクロスナップ好きなんで、FUJIFILM機も当初はモノクロのACROSモードで撮ることを楽しんでいたはずなんだけど、それからするとFUJI機=カラー写真になっていることは、じぶんでもなかなか興味深い傾向だなと思う。
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そういえば、いまの若い人たちのフィルムブームは、正確にいうと「カラーネガフィルム」ブームで、現像ラボなんかで店員さんに聞いてみても、若い人が持ち込む現像はほぼカラーネガフィルムだと言ってたから、富士フイルムのデジカメは「カラー(ネガフィルム)で撮りたいと考える人たちのためのカメラをつくる」ということをしっかり実践しているのかもしれないね。