FUJIFILM X100V

X100Vと撮り歩くと、疲れていないじぶんに気づく。

FUJIFILM X100V

先日、このブログ「記憶カメラ」を書き始めて丸7年という記事を書いたんだけど、その7年間のカメラ生活のなかで特に大きな転機みたいなものがあるとするなら、フィルムカメラで撮り始めたことと、このFUJIFILM X100Vで撮り始めたタイミングじゃないかなと思う。

そう、僕のカメラの好みが「よりカメラらしさを求め始めた」のと「小型軽量のものを好み始めた」という契機みたいなものだ。

X100Vはまさに、そのどちらも兼ね備えた一台と言っていい。FUJIFILM Xシリーズの元祖であるX100シリーズは「FUJIFILMがめざすデジタル時代の写真機」のコンセプトモデル的存在。その作り込みの良さは、コンデジという響きとはかけ離れたくらい上質で気持ちいい。

FUJIFILM X100V

そして、なんといっても素晴らしいのが、その軽量コンパクトさだ。これは、しばらく首や肩からぶら下げて撮り歩いてみるとその楽ちんさは歴然で、一日撮り歩いた後にふだんのスナップより疲れていないじぶんに気づくレベルだ。

もちろん、X100Vよりコンパクトなカメラは他にもある。RICOH GRなんかはその代表だと思うけど、ほぼノーファインダー感覚で速写していくスナップシューターGRに対して、X100Vはもう少し撮るスピードが緩やかになるというか、ファインダーをのぞいてフィルムカメラのようなリズムで撮る感覚を堪能することができる。

OVFとEVFが切り替えられるハイブリッドビューファインダーの設計のせいだと思うけど、サイズとしては少し大きめのフォルムがかえって写真機らしいサイズというか、手の中で構えて撮るのにジャストサイズだったりする。それでいて「軽い」というのがX100Vの真骨頂だろう。

特に夏場は、ダルさを感じる灼熱の太陽光線のもと、機材の少しの重さが足取りまでも重くする。少しでも小さく軽いカメラで撮り歩くその恩恵は、想像以上に大きかったりする。僕は夏用カメラというのをすごく意識するようになったし、歳とともにそれが夏以外も心地いいじぶんサイズになった。

以前もこのブログに書いたことがあるけど、X100Vの重さは「写真機らしさを損なわず、それでいて重さを苦に感じないギリギリの重量」という絶妙な設計思想のかたちだと思ってる。

よく言われるレンズシャッターゆえのシャッター音(電子音)のチッ!という音だけがどうも苦手で…というのも、たしかに僕も店頭で聞いた時はそう思ったんだけど、いざ使い続けていると不思議と癖になるというか、チッ!チッ!チッ!と鳴らす感じがやみつきになるのがまたおもしろいところ。

フィルムシミュレーションをクラシックネガにセットしてX100Vと出かければ、撮ってる感覚としてはまさにフィルムカメラでスナップしてるあの感覚。僕をライカからFUJIFILMへと振り向かせた一台、X100V。気負わずライトに日常スナップを楽しむというコンセプトが詰まった、実は隠れた名機だと僕は思っている。

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