
ことしになってから、じぶんのなかでズームコンパクトブームみたいなのもあって、センサーサイズの小さなコンデジクラスのカメラを多用してるんだけど、そこで気がついたことがある。
写真のFUJIFILM X100Vが、首からぶら下げて歩いても重くない、ギリギリのサイズであるということ。
X100Vはコンデジというよりは、レンズ交換できない本格的カメラというほうが似合っていて、APS-Cセンサーで一眼レフ並みの奥行きのある写真が撮れること、さらに光学ファインダーでも撮れて、実にコンデジという呼称が相応しくない笑。
つまり、それだけの本格的カメラを所持しながら、首からかけていることを苦にせず、もしくは首にかけていることをいつの間にか忘れて、歩き続けていられる。そんなことを発見したのである。
発見というと大袈裟に聞こえるかもしれないけど、僕にとっては「腑に落ちた」というのがあって、この小さくもない、かといって大きくもない絶妙のサイズバランスのX100Vのことを何と表現すればいいのかとどこかずっと考えていた。
そう、「スナップで持ち歩く時に、首から下げていて苦にならない、ギリギリの重さの本格的カメラ」ということになる。
これはけっこう重要で、X100Vより小さなカメラはたしかに持ち運びやすいけど、ファインダーが無かったり、センサーが小さいゆえに写真描写がスマホカメラみたいに平面的になったりする。
一方で、X100Vより大きなカメラになると、いかにも本格的な写真撮影が楽しめるけど、カメラと辺りを歩くには正直重すぎる。5分も歩くと首や腰に負担がきて、撮影を楽しみつつもどこか息苦しさがつきまとうのである。
そうそう、ようやくタイトルの話だけど、僕らは常日頃、移動しながら生きている。ちょっとした買い物もそう、愛犬との散歩もそう、仕事の打合せで移動する時もそう。
そういう移動時間をちょっと豊かなものにするのに、カメラはとてもいい。もうひとつの目を持つというか、カメラがあることで町や街の片隅に視線がいって、季節の変化や光の変化を感じとることができる。
どうせ歩くなら、カメラと一緒がいいのは間違いないんだけど、そこでカメラの重さが気になるようだと、散歩の気持ちよさや移動のスムーズさにも足かせになってしまう。
ある意味、カメラを持っていることを忘れてしまえるギリギリの重さが、実はけっこう重要なのである。そう、本格的に撮れる性能も損なわない、ギリギリの重さ。
そういう意味で、FUJIFILMのX100Vはおすすめである。富士フイルムがそういう計算をして作ったのか、それともハイブリッドビューファインダーを要したら結果的にこういうサイズまで大きくなったのかは分からないけど、実にいいところに落ち着いたのである。(そりゃ当然考えてるよね、富士フイルムは笑)
ふだん歩く時に持ち出してるカメラが重すぎるとか小さすぎると感じてる人、これからスナップカメラを趣味にしたいと考えてる人は、ぜひ一度FUJIFILMのX100シリーズを試してみてもらえたらと思う。
そう考えるとアレだな、お店でボディに触れるだけじゃなくて、本当はストラップまでついていて首から下げたりチェックできるといいんだけどね。
いや本当に、これ、カメラメーカーさんやカメラ販売店の皆さん、いかがだろうか。なかなか核心をついた販売アイデアな気がするのは僕だけだろうか笑。
でも、カメラ選びって、実際そういう部分が大切だったりするんだよな。だって日々の相棒選びなわけだから。ずっと一緒にいて、ある意味空気のようにひとつになれるカメラ。
どうだろう。