列車の写真といっても見ての通り、なんの変哲もない通りすがりの列車やホームの姿なんだけど。でも、これが本人的にはなかなか楽しかったりする。
たぶん、まず列車の形が男子たるものどこかメカっぽくていいのと、駅の情景というのがいかにもスライス・オブ・ライフな気がして、そういう何気ない日常を切り取る感じが心地いいのだろう。
なぜか座席とかまで撮っていて笑、それの何が楽しいの?と言われそうだけど、いやむしろ、カッコ良さそうな新幹線のシルエットなんかよりも誰もいない座席とかに惹かれたりする。そんなことない?
撮影にはもっぱらFUJIFILMのコンデジX100Vを使っている。レンズシャッター機なので電子音をオフにして無音で撮ってるんで、カメラを構えても特に周囲の視線は感じないし、観光客と思われてるのかもしれない。
辺りの人から放っておいてもらえるのは、スナップを撮る意味ではありがたくて、特に姿を消そうとは思っていなくて普通に撮ってるんだけど、なんとなく景色に溶け込めているのはコンパクトで威圧感のないX100Vのおかげかもしれない。
交通機関というのは風情があって、飛行場なんかはちょっと気持ちもハイになる。駅の場合はハイというのとは違うかもだけど、なんか移動する人の気持ちが交錯してる感じが人情味があってよい。
こんな程度の写真たちでも、こうしてしばらく列車や駅を撮っていると、だんだんと本格的な鉄道写真なんかも一度は撮ってみたいな、などと思い始める。そうなると機材はPENTAX K-3 Mark IIIに55-300mmとかかなと思うけど、いやいや、このX100Vとかでサラッと撮るからいいんだろうとも考えたり。
そういえば、少し前にテレビ東京で放送されていた「鉄オタ道子、2万キロ」という番組が素敵だったなと思い出す。特に派手な出来事が起こるわけでもない、静かな列車でのひとり旅。コンデジの鉄オタというのも案外、ユニークでライトな写真時間が楽しめるかもしれない。
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