最近の日常スナップは、もっぱらFUJIFILM X100Vとフィルムシミュレーション「クラシックネガ」の組合せだ。とにかく、この組合せで撮る感覚が、ラフでヒュンヒュン撮れて心地いいのである。
もともとクラシックネガで撮ってみたいなと思い立った時に初めて手にしたのがX100Vだったから、原点回帰とも言えるかもしれない。
光学ファインダー(OVF)でアバウトに切り取っている感覚も、ラフに撮る心地よさの要素としては大きい。あと、レンズシャッターなんでほぼ無音でサクサク撮れるしね。
そんなラフさがウケているのか、発売から三年ほど経過したいまでも人気らしく、とにかく品薄状態とも聞く。決して派手な存在のカメラじゃないが、こうしたカメラがロングセラーなのはとても興味深いし、世の中の「見る目」が成熟してる感じもして、カメラファンの一人としてもうれしく思う。
レンズ交換できないことを除けば、まさに全部入りと言っていい万能カメラで、これ一台あれば他にカメラは必要ないと思うこともしばしば。
同じようなコンパクトなFUJI機としてはX-E4もあるが、こんど出てくるX-T5がけっこう軽量コンパクトだと聞いてるんで、もしかしたらX-E4はX-T5に置き換えて、日常撮りのコンパクト機はX100Vに絞ってもいいかも、なんて考えも浮かぶ。
とにかく、何処へ出かけるにも、このX100Vがひとつあれば事足りるし、使い込むほどに体の一部のように馴染んでくる感じは、富士フイルムらしさの真骨頂かなとも思う。
壊れることでもなければ、後継機が出ても僕はこのX100Vを使い続けるんじゃないかな。不満らしい不満もないし、必要以上のスペックもむしろ要らない、ラフなカメラであることがX100Vの魅力だから。
まあ、それにしてもフィルム高騰の鬱憤を晴らすかのようにたくさんシャッターを切ってるんで、心配があるとすれば「気持ちよくて撮りすぎること」くらいか笑。
実に幸せなことである。
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