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ことしもいろんなカメラやレンズとの出会いがあったわけだけど、もしカメラ・オブ・ザ・イヤーを私的に選べと言われたら、僕はこのカメラということになる。FUJIFILM X100Vである。
ことし一年といっても、このカメラが僕の手元へやってきたのは2020年も12月になろうかという年の暮れのタイミングだったから、ここ一ヶ月くらいの間の付き合いなわけだけど、その追い上げ具合が尋常じゃなかったことを意味する。Twitterにも書いたけど、このカメラを手に入れてからの日々のこと、あまりに激しすぎて覚えていないんだ笑。
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このカメラを手に入れて以降の事の顛末は、ここ一ヶ月間くらいの過去記事を読んでもらうとして笑、このX100Vのそこまで僕を魅了した良さをひと言で表すとすると、それはとにかく「自由で気持ちいい」ということになるだろうか。持ってることを意識せずに、つまりいつでも軽やかにスナップが楽しめるということ。しかも、ファインダーをのぞいて、クラシックなネガフィルム的に楽しめる。いや、大袈裟ではなく、これは発明だよ富士フイルムさん、と思ったよ。
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レンズ交換ができない(しなくていい。考えなくていい。)のも、とてもいい。以前、田中長徳さんも言ってたけど、ライカでいえばエルマーが固定でついたA型がいちばん潔くていいという、その「潔さ」みたいなものがほんと、なるほどなって思うんだよね。むしろ、レンズ交換のことを考えないほうが自由で気持ちいいんだってね。
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僕は長らくRICOH GR党だったけど、いまはFUJIFILM X100党かな笑。それはやっぱりファインダーがあることが大きい。ストリートはもちろん、じっくり自然の多い散歩道を撮り歩くシチュエーションまで万能的にカメラらしさを楽しめるからね。まあでも、おかげでこの年末はFUJIFILMの機材熱にやられて、また自室のカメラ置き場が賑やかなことになってしまったわけだけど笑。
でも、気のせいか、最近このX100VやX100Fなんかが再び脚光を浴びてる気がするんだ。それはなんというか、カメラマーケット的にも少し健全な気もして、ミラーレスになってもなかなか小型化しないカメラ界へのある種アンチテーゼ的な、いや撮り手たちの素直な気持ちの反映というか、小さく軽い、でも本格性能は犠牲にしない高品質なコンパクトカメラに無意識に目が向いてるんじゃないかと思うんだよね。
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来年も僕はたぶんFUJIFILMのカメラたちに夢中な一年になるんじゃないかという予感がしてる。もうカメラは増やしたくないけど笑、FUJI機たちでバンバンとスナップを楽しみたい。気負わず、自然体で、のんびりと。いやあ、ほんといいカメラと出会えました。写真の神様、ありがとう。
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