ここ数日間、かなり忙しくてブログを書く余裕がなかったから、GW連休初日の朝になって、ようやく一本書き始めている。
今朝はFUJIFILM X100Vの話。僕が本格的にFUJIのカメラの魅力にハマっていったきっかけのカメラだ。
もともとは、デジカメでもカラーネガフィルムの質感で撮りたくなって、当時話題になっていたFUJI機のフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で撮れるカメラとしてX100Vを手に入れた。
クラシックネガの写りは期待通りで、その頃はフィルムをほぼ使わない日が続いたくらい。でも、それ以上にしっくりきたのはX100Vの「カメラらしさ」と「質感の高さ」だった。
フィルムの質感で撮りたいというのは、すなわちフィルム機のようなカメラで撮りたいという気持ちでもあり、その両方を満たしてくれるデジカメにとうとう出会えた、そんな風に感じたのである。
光学ファインダーで撮れるハイブリッドビューファインダー、感度目盛りとシャッタースピードダイヤル、レンズ部には絞りリングもあり、その日のフィルムを決めるようにフィルムシミュレーションを選ぶ。この一連の動作が実にしっくりきたのだ。
その頃は「カメラはもう、これ一台でいいんじゃないか」と思ったし、そんなふうなことをブログにも書いた。
その後、あまりにもFUJIFILMのカメラづくりを気に入ったことで、X-E4が加わり、X-Pro3も手にしたことで、いつの間にかX100Vの使用頻度も物理的に少なくなってしまっていた。
FUJIFILM以外のカメラも多少増えたこともあって、やっぱり常用カメラの台数が増えすぎると、ローテーション的にそれぞれのカメラの使用頻度は落ちてしまう。
でも、あらためて最近、X100Vのカメラづくりの良さを思い返すようなところがあって、もう一度、頻度高くX100Vで撮りまくってみたいなと考えているのである。
そのベースにあるのは、カラーネガフィルムで撮りたい気持ちと、フィルムカメラで撮りたいという気持ちだ。
僕はここ最近、再びフィルムで撮り始めている。フィルムコストの高騰で、しばらく大切な人を撮る時だけにフィルムを使ってきたけど、もう一度フィルムスナップで日常を撮りたいなと思い、平日の鞄の中にはフィルムカメラを入れて過ごしている。
そうすると、今度はデジカメの使用頻度がある程度落ちちゃうんで、だとしたら常用のデジカメはバランスに優れたものを使いたい。それは、つまるところX100Vだなと原点回帰しているところがあるのだ。
コンデジであるX100Vは、ここぞという時に大切に持ち出すカメラというよりは、いつでもラフにフランクに持ち出して使うことこそ、その良さが生きる一台。
その万能性能みたいなものを、もう一度試してみようかなと思っているのである。
雨の土曜日、自室でX100Vを触ってみると、あらためて良くできたカメラだなと思う。そのデザイン、その触り心地、そしてそのFUJIのカラーネガフィルムを思い起こさせるその写り。
コンデジと呼ぶにはある意味ふさわしくない「カメラらしさ」がX100Vには詰まっているのである。