ペンタックス機のカスタムイメージ「リバーサルフィルム」が好きなことは過去にも書いたことがあると思うけど、このブログは「いいと思ったことは何度でも書く」というスタンスなのでご了承を。
ここでいうカスタムイメージというのはPENTAX機にデフォルトで用意されているJPEG撮影モードで、富士フイルムでいえばフィルムシミュレーション、ニコンでいえばピクチャーコントロールと呼ばれるアレである。
PENTAX機のカスタムイメージも種類がいくつかあるんだけど、そのなかでもいちばん気に入っているのが「リバーサルフィルム」という、いわゆるポジフィルムの描写をイメージした撮影モードだ。
もともとPENTAXは「色のりがいい」と言われ、スタンダードの「ナチュラル」や少しヴィヴィッドな「鮮やか」でも濃厚な色味を感じるけど、「リバーサルフィルム」はさらに色や鮮やかさが際立つと思っていて、こうした曇天の日でもスカッとする色味を見せてくれる。
これに一度ハマると、他の撮影モードがやけに物足りなく感じてしまうところが難点?ではあるけど、このリバーサルフィルム調の色が眺めたくてPENTAXを持ち出したくなるといっても過言ではない。
特にFA Limitedレンズと合わせた描写は、僕はゾッコンだ。以前からK-3 Mark IIIでもお気に入りのセッティングだが、K-1 Mark IIを手に入れてからは、さらにお気に入り度が増したと思う。フルサイズらしい立体感や空気感、濃密さがリバーサルらしさに拍車をかけた感じだ。
その描写の特性を語る知識は僕にはないが、その雰囲気みたいなものは数枚の作例を見てもらっただけでも、なんとなく感じるものはあるんじゃないかと思う。どうだろう。
春は特に花々の色が多彩で華やかだから、リバーサルフィルム調が特に映える。いや、僕の撮る写真自体は映えないが、色味の話である笑。
このリバーサルフィルム調のカラー描写に魅せられてるから、僕はモノクロ専用機に手を出していないのかもしれない。PENTAX機を持って出かけることは、イコール「リバーサルフィルムで撮ろう」ということだったりするので。
まあ、根底には「フィルム時代の感覚を味わいながら写真を楽しみたい」というのがあるから、それにこのリバーサルフィルム調のカスタムイメージは光学ファインダーや官能的なシャッター音と共に、僕にはたいせつな要素なのだろう。
それこそ、僕が偏愛する富士フイルムのフィルムシミュレーションと肩を並べる感覚かも。気になる人はぜひ一度、PENTAXのリバーサルフィルムモードで自然豊かなシチュエーションでその豊潤な抑揚を楽しんでみてほしい。ちょっとクセになる何かがきっとあるから。
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