Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2M型デジタルは、僕にとってはフィルム機のLeica M3を擬似体験するかのような存在なので、レンズにしてもベースはフィルム時代の初代ズミクロンやエルマーなんだけど、それらはちょっと重量もあるのでと、もうちょい気軽に撮り歩くために手に入れたのが、このf2.2のカラースコパーである。
見ての通り、とにかくコンパクト。しかも驚くほど軽い。ズミクロンの抑えの効いたf2の開放値が好みなので、それに近いf2.2ということで購入したんだけど、僕的にはまさに当たりだった。
非球面レンズを使っていないレンズ構成というのも惹かれたポイントだ。デジタルはどうしてもある程度「補正」が入るけど、なるべくナチュラルな描写を楽しみたいと思ったのが、このカラスコとの縁だったのだ。
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2描写がどの程度ナチュラルなのかは人によって感じ方も違うだろうから、そのへんの感覚はいくつか載せている写真たちを見て判断してもらえればと思う。
しかし、これだけ鼻先が軽いと、スナップして撮り歩くにしても心まで軽くなる。最近手に入れたMitakon 50mm f0.95がガラスと金属の塊みたいなところがあるから、カラスコに付け替えるとなおさら激軽に感じるのかもしれない。
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2あまり派手な立ち位置のレンズじゃないところも気に入っている。このレンズを使っている人をまわりで見かけることはほぼ無いが、SNSなんかではたまにお見受けする。そんな人たちのスナップがまたこれ見よがしではないナチュラルさがあって、とても良い。
僕もストリートなど街撮りに連れ出したいとは思うのだけど、よりコンパクトなカメラとレンズがいくつもあるので、ついついボディも含めた軽量コンパクト機にその座を譲っているが、近いうちに連れ出したい。広角じゃなく、50mmの目でストリートを切り取るのが僕は案外好きなので。
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2
Leica M typ240, Voigtlander Color-Skopar 50mm f2.2このカラスコは、現代においては比較的値段も手頃なので、なんか肩肘張らずにラフに撮り歩きたいなという人にはおすすめかもしれない。Mマウントだけど、アダプターを介せばいろんなマウントのボディでも楽しめるからね。
これから暑くなる季節。フワフワと街中を浮遊するように軽量コンパクトなカラスコとストリートを泳いでみるのはどうだろう。きっと、いつもよりもう何歩か踏み込んでシャッターが切れるんじゃないかな。
