Leica M typ240 レビュー

中望遠レンズとの散歩は、凝視できるその画角がいい没入感を生んでくれる。Voigtlander APO-Ultron 90mm f2

アフィリエイト広告を利用しています
Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2

日曜日の今朝は、3月とは思えない初夏のような陽気で、思わずカメラと共にウォーキングへ出かけた。きょうの相棒は、Leica M typ240とVoigtländer APO-Ultron 90mm f2だ。

最近は、M型デジタルにはこのAPO-Ultron 90mm f2かColor Skopar 50mm f2.2が定番だ。特に中望遠のAPO-Ultron 90mmは、辺りを散歩しながら自然の様子を切り取るのにちょうどいい。

以前もブログに書いたけど、僕にとってライカの中望遠というのはElmar 90mm然り、Summicron 90mm然り、割と大きく、長く、重いという印象がずっとあった。画角的には気に入っているのに、ちょっと持ち出すのは気後れするという感じだったのだ。

Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2

そこからすると、このAPO-Ultron 90mm f2のコンパクトさは画期的だ。ほぼ標準レンズにしか見えないそのサイズと、往年のライツレンズを思わせるそのフォルムを見た時に、もう思わず予約を入れてしまった。

実際、使ってみても素晴らしい。f2の明るさはボケ好きの僕にはたまらない性能で、中望遠と相まって実にうっとりする描写を体感させてくれる。感度を最小にしてできるだけ開放付近で撮りまくっている。

Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2
Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2
Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2

90mmとなるとブライトフレームもかなり小さくなるのだけど、それが凝縮感があって逆に集中というか没入感を味わうことができる。観察感といってもいいかな。道端の草花の微妙な形や影をつぶさにのぞく感覚が精神的にも気持ちいいのだ。

その、散歩に実に気持ちいい90mmの世界が、このレンズなら実に軽やかに外に連れ出せる。ストリートに持ち出しても、それこそソール・ライター的な凝視感が楽しめる一本ではないだろうか。

Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2
Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2
Leica M typ240, APO-Ultron 90mm f2

ライカは僕の中では「別腹」なので、たまにこうして持ち出して写真感覚や機材感覚をチューニングするのがいい。なにも最新の機能なんてなくても写真機と写真は楽しめるのだと、いつも我に帰るような感覚がある。

そして「カメラは凄いなあ」といつも感心するのである。




関連記事