Leica Luxのクラシックなグレイン効果このタイトル写真は、ライカが展開しているiPhoneアプリ「Leica Lux」のなかの撮影モードのひとつで、ライカI型の頃の描写をイメージして撮影できる〈Leica I Model A〉で撮影した一枚である。
100年前のモノクロフィルムの雰囲気を味わえるものとして、当然、当時のまだ性能が高くないフィルムの質感を模しているため、独特の粒状感が見てとれる。
これを「性能の不足」と言う向きもあるかもしれないけど、僕個人的にはもちろん好みだ。それはフィルム写真も経験してきた身として、その描写はアナログ写真らしい味だと感じるし、どこかのっぺりとしたデジタル写真に対して、あえてザラっとした粒状性をのせることで趣きが出ると感じている。
FUJIFILM GFX 50Sii, Super Takumar 55mm f1.8
FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical SC X-mount MapCamera 30th Edition
PERGEAR 25mm f1.7, FUJIFILM X-Pro3粒状性=グレイン効果といえば、FUJIFILMのグレインエフェクトという機能がおなじみだ。僕がFUJIFILMのカメラを好むのは、ボディがクラシックなだけじゃなく、実際のフィルム銘柄に寄せたフィルムシミュレーションという撮影モードや、このグレインエフェクト効果が得られることも大きい。
OM System OM-3, SG-image 35mm f0.95
OM System OM-3, M.Zuiko 25mm f1.8 II
OM System OM-3, M.Zuiko 25mm f1.8 II先日のブログにも書いたけど、OM System OM-3のモノクロプリセットにもPEN-Fの頃から粒状性をプラスした撮影モードが用意されていて、こちらも僕の愛用の撮影モードだ。マイクロフォーサーズ機は、その小型のボディからストリートスナップに持ち出す人も多いと思うが、まさにアレブレボケのあの世界を指向することができる。
そうした流れを受けてか、同じくクラシックなスタイルのミラーレス機として人気のNikon Zfも、最新のファームウェアのアップデートで「フィルムグレイン」という粒状性効果をのせられる機能を追加してきた。僕も試してみたが、これまたなかなか味のある描写を楽しませてくれる。
Nikon Zf, Mr.Ding Noxlux DG 50mm f1.2
Nikon Zf, Mr.Ding Noxlux DG 50mm f1.2
Nikon Zf, Mr.Ding Noxlux DG 50mm f1.2世の中のZfユーザーにも概ね好評なようで、モノクロだけじゃなくカラー写真でも、みんな積極的に試し撮りを行なっている。その強度や大きさなんかも変えられるから、みんながそれぞれで気持ちいいグレインの効きと、それによる写真の撮れ具合を楽しんでいる。
これはどれが正解とか不正解とかそういうことじゃなく、それぞれの人が思い思いでグッとくる描写のあり方を「探求」している、というのが僕は素晴らしいことだと思っている。もちろん、RAW現像で描写の質感を追い込むことも素晴らしいが、JPEG撮影で気軽にグレインをのせて試せることが、特に趣味のカメラとしては素晴らしいと思っている。
FUJIFILM X-T5 & X half
Nikon Zf, Nikkor Z 40mm f2たしかに本来のフィルムの粒状性とは異なるが、デジタルだからできる描写への「効果」というものも、もっと楽しんでいいんじゃないかと思う。一度の撮影でいろんな効果を変更できるのもデジカメのおもしろさであり特権なのだ。
さて、あなたにとってグレイン効果とはどういう気分をもたらしてくれる存在だろうか。無用か、それともなにかしらの感情を揺さぶってくれる味か。そうやって考えるだけでも、僕は存在意義のある現象だと捉えている。



















































