僕のもとにFUJIFILM X-T5が来て3週間くらいになるだろうか。まずはその癖をつかもうと割と集中して使っていて、週末はX-T5を持ち出さない日は無いくらい。
特に個人的に検証したかったのが、最新のフィルムシミュレーションの「ノスタルジックネガ」で、X-T5で撮る時はほぼこのノスタルジックネガで撮っている。
週末に近所の散歩道をノスタルジックネガで撮った記事はすでにアップしていたのだけど、自然の草花とかだけだとなかなかクラシックネガなんかとの違いもわかりづらいところがあったから、じゃあ街にもX-T5を持ち出してみようじゃないかと。
こうやってノスタルジックネガで撮った写真を並べてみると、空の色がクラシックネガのように白く飛んだりしない分、全体的に青空の存在感が感じられ、全体的に青みがかった世界に見えるのが印象的だ。
空が映り込まない写真を見ても、クラシックネガが赤やオレンジ、黄色を特に印象的に見せるのと比べると、ノスタルジックネガはそこまで極端に色が転ぶような派手さはなく、適度に抑えの効いた色味に着地しているように思う。
とはいえ、こうして写真を並べてみると、やっぱりクローム系というよりはネガ系であることを感じる。クラシックネガがちょっと派手過ぎて馴染めないという人には、ノスタルジックネガならほどよいネガ感が楽しめるのではないだろうか。
今回はホワイトバランスをオートにして撮っているが、いわゆる「曇り」のような暖色系のセッティングにすれば、また雰囲気も少し変わるのかもしれない。そのあたりは、引き続きいろいろ試してみたいと思う。
今回は脈略なく通りすがりの街撮りスナップ写真をまずはアップしてみたけど、どうだっただろうか。いわゆる「青いネガ」感でいうと、Kodak UltraMax 400とかの印象だろうか。富士フイルムでいえば、濃い目の写り的にPRO400Hなんかもイメージとしてあるかもしれない。
ノスタルジックネガの写りは今回はこれくらいにして、X-T5で街撮りスナップしてみた印象としては、とにかくライトでそのコンパクトさをスペック以上に感じた。
僕的には、ふだん街撮りに持ち出している軽量コンパクトなX-E4との比較ということも意識していたんだけど、決して大袈裟ではなくX-E4と遜色ないスナップシューターとしての身軽さをX-T5に感じた。これはなかなか衝撃的なことかもしれない。
X-E4には無い手ぶれ補正や高画素の恩恵、グリップの持ちやすさなどを鑑みると、X-E4からX-T5にシフトする人がいても不思議ではない。それも、スナップシューターとしての変わらぬ軽快な一台としてのスライド。さて、X-E5は出るのか、X100Vの後継機はどうなるのか。そんなことも妄想させるX-T5なのである。
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