僕はFUJIFILM X-Pro3が好きだ。なんなら所有するカメラの中でいちばん好きだと言っても過言ではない。
けれど、あらためて以下の5本のFUJIFILM公式の記事を読むと、僕がまだまだ全然上っ面の気分的な良さしか理解できていないことに気づかされる。
X-Pro3が発売されて一年後くらいに購入した僕が見落としていた、おそらく発売時にシリーズで紹介された5本の公式記事だ。もし読んだことのない人は、とにかくまずは一気に読んでみてほしい。10分もあればぜんぶ読めてしまうはずだ。
まずは、他に類を見ない背面小窓液晶のことから。これを読むと、単なる遊び心なんて代物じゃないことに軽い衝撃を受ける。
そして、X-Pro3だから生まれたと言っていい新フィルムシミュレーション「クラシックネガ」についてだ。「っぽい」とかそういう次元じゃないことに気づかされる。
チタン採用と、それでも飽きたらなかったデュラテクト塗装について。X-Pro1のエイジングを経てたどり着いた軌跡は、進化の形としてとても興味深い。
そして、なぜ背面液晶を隠すのかという核心。開発会議で冗談のようにこんなアイデアが出たとしても普通は市販化なんてされない。彼ら開発陣は超純粋、超本気なのである。
最後はフォーカシング。この記事は最も僕がその性能を理解して引き出せていないと思った。X-Pro3のクレイジーさとは見た目の奇抜なギミックではなく、こうした中身の作り込みの凄みにあると感じた。
以上5本が、僕があらためてX-Pro3のことをもっと理解したい、もっと使い込みたいと考えた記事である。けれど、この5つの項目だってほんの一端だろう。むしろ、表になかなか出てこないであろうエモーショナルな性能をもっともっと堪能したい。
さあ、いっしょにもっと奥深く官能的なX-Pro3ワールドを堪能しようじゃないか。X-Pro4が出るかどうかとかそんなことの前に、このカメラ史上おそらく最も個性的で独創的なカメラを味わい尽くそうじゃないか。
X-Pro3は旧製品として時代に置いていかれるようなカメラじゃない。唯一無二の〈The X-Pro3〉なのだ。