8月も終わりに近づき、気がつけば来週は9月に突入する。日中はまだまだ暑いけど、朝晩はそれとなく涼しさも出てきて、僕も酷暑の間休ませていたライカM8を持ち出すようになった。
ライカM8は、発売からもう17年が経過した古い機械なんで、気温の高低が激しいときは、無理して酷使しないようにしている。まあ、気休めかもしれないけど笑。
それにしても今年の夏はひどく暑かった。昔も暑かったけど、これほどじゃなかったぞと思うのは歳をとったせいもあるだろうけど、ここまで暑いとCO2の排出量をなんとかしなければと本気で考えたりする。
夏はノスタルジックな気分になる季節でもあるし、本当は精力的に写真を撮りたいのだけど、こうも暑いとさすがにカメラを持って出かけようという気持ちが少々萎える。勇気を振り絞って出かけても、あっという間に退散したりの繰り返し。
そらからすると、秋は間違いなく「写真の季節の到来」だなと思うのである。芸術の秋とはよく言ったもので、小さい頃はなんで秋は芸術とか文化の季節と言うんだ?と思ったけど、いまはよく分かる。
散歩道で写真を撮るようになると、道端の四季の変化にも多少敏感になる。花の咲く季節を覚えたり、景色が色づくことの美しさにあらためて気がついたり。春の梅や桜、梅雨の紫陽花の季節を過ぎると、夏は辺りに色がぐっと少なくなることを実感するようになる。
そうやって酷暑と大地の色の少なさで少し萎えていた写真欲が、大地が暖色に色づき始める秋には再びワクワクとし始めるのである。それこそ、散策などしてみようと思える爽やかな気温が人間の体にもカメラの動作にもやさしいのである。
海もいいけど、秋はやはり山がいい。山とまでいかなくても、自然が多い場所ならカメラで写真に撮りたくなる秋色が、ちょっと辺りを散策するだけでいろいろ楽しめる。僕なんかはカメラと歩くことが完全にウォーキングの代わりになっている。
自転車でもいいよね。自転車なら少々大きく重い望遠ズームなんかでも、軽快に持ち出して少し遠出ができる。散策も日々少しずつ道を変えたりしたほうが新鮮だけど、自転車なら通ったことのない道なんかにもどんどん入っていける。秋風を浴びながらなら、自転車を漕ぐのもずいぶん楽だ。
そう、間違いなく「写真の秋」なのである。そして、スポーツの秋でもあるから、カメラと運動するのは一石三鳥くらいの価値かもしれない。望遠ズームを担ぐもよし、ファインダーの中の映画のような光景を楽しむもよし。コンデジで身軽に行くもよし。
そうそう、新しい機材を手に入れて出かけるもよし笑。夏の間に鈍った体と写真欲を大いにほぐそう。これでもかというくらいたくさんシャッターを切って。
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