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X-Proシリーズで日々ストリートスナップしてる人たちからすると、今さら何言ってんだ?と言われそうだけど、僕のふだんのスナップシューターはもう少し小ぶりなX-EシリーズやX100シリーズが多くて、実はX-Proシリーズを街へ持ち出すのは数年ぶりの2回目とか、そんな感じなんだよね笑。
とはいえ、よく考えたらX-Proシリーズだってペンタ部のあるカメラと比べればレンジファインダー的で、ストリートが似合うカメラ。これを街に持ち出さない手はないとふと思い立ち、仕事鞄の中に放り込んで仕事の道中なんかにシャッターを切ってみようと思ったのである。やっぱり今更感アリアリだな笑。
ただ、僕のX-Proシリーズは初代X-Pro1だから、現行のX-Pro2やX-Pro3と比べると、特にAF性能のもたつき感がある。それが街中の速写的スナップにどうなのかというのはあるけど、まずはMFじゃなくてAFの純正フジノンレンズをつけてみて、しばらく撮り歩いてみようと考えている。まあ、僕の腕的にはそこまで速写でもないし笑。
というわけで、まだ作例は無い。レンズはXF 35mm f2R WRをつけたから、35mm換算で52.5mmの画角。X100Vよりは狭いけど、よく考えたらX-E3によくつけているカラースコパー35mmと同じ画角なんで、それほど違和感もないはず。せっかくフルサイズよりコンパクトなFUJI機だから、こうして街中へ持ち出そうと試みているけど、大きさ的にはX-Pro1までかなあ。X-T2までは持ち出さない気はするけど笑。
追記)というわけで、X-Pro1でストリートスナップしてみた。たしかにAFが決まるリズムはひと呼吸遅いけど、あの2段階的シャッター音のおっとりさもあって、思ったよりは気にならなかった。そこはやっぱり開発段階から生粋のスナップシューターだったんだなと。
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X-Pro1が叩き出す色というか描写は、どこか他のカメラとは違う。同じFUJI機たちとも少し違う。それはよく言われるところのX-Trans CMOS初代ならではの描写なのかな。ある意味、フィルムっぽい気もする。
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カラーのフィルムシミュレーションはPROVIAとPRO Neg.Hiをチョイスしてみたけど、少し色濃くなるPRO Neg.Hiでも他のカメラセンサーの描写よりは淡くやさしい色合いになる。けれど、暗部はしっかり粘りがあるというか、そのミックス具合がとても神秘的にさえ思える。やはり一種独特に思えるのだ。
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モノクロームも撮ってみたけど、こちらもいい感じで写りすぎないところが実に僕好みだ。X-Pro1の頃はまだACROSモードは搭載されていないから、これは普通の白黒モードなんだけど、やはりというか、どこか妙に味がある。次回はモノクローム縛りで撮ってみたいと思わせられた。
どうだろう、これがひとまずX-Pro1を街へ連れ出してみた僕の感想であり、カメラの中に収められた街の記憶である。いつものごとく、試し撮りの時はレンズのクセを知るために絞り開放で撮るんで、そのあたりもどこかノスタルジックな描写に影響を与えているかもしれない。
それにしても、カメラはやはり楽しい。僕にしてみれば、その楽しさとはどこか曖昧であることに起因する。不正確であることゆえに増す、尽きない興味や好奇心の発生装着みたいなものだろうか。欲しいのは答えじゃなくて問いなんだ。解けそうで解けない、どこまでも続く問いの旅。X-Pro1とのストリートスナップ、気に入った。