何を今さら、とか言われそうだけど、成人の日だったりするから、きょうはカメラをやっていない人向けにちょっと書いておこうかなと思って。
まず、カメラ云々はともかくとして、人生は何をするにも健康であることが大事だ。これは普段は特にそんなことは思わないわけだけど、病気を患ったり、どこか体が不調になった時につくづく思う。
僕の場合は、愛犬と暮らしてるから、ありがたいことに毎日朝晩必ず散歩をする。あと、10年ほど前に転勤で単身赴任をしたのを契機に、毎日少しランニングするようになった。それと、趣味としてロードバイクとスイミングをたまにやってる。特にじぶんではスポーツをハードにやろう!みたいな感じではないんだけど、割とスポーツライクな生活が送れていることはラッキーだなと思う。
まあ若い時はね、あまり健康維持なんて考えないよね。僕もそうだった。暴飲暴食しようが、徹夜しようが、特に体が不調を訴えることもなく、代謝もいいからそう太ることもない。若さはほんと無敵なのである笑。
でも、ある程度歳をとってくると、若い頃と同じペースの生活だと、体のあちこちが追いつかなくなる。それはダルさを誘発したり、睡魔が襲ってきたり、やれ太りやすくなとたり、目がしょぼしょぼしてきたり。まあ、とにかく足りないのである、若さと共に置き去りにしてきたものがね。
それには、僕が思うに「おとな3大要素」が必要だと考える。それは「睡眠」「運動」「趣味」である。「睡眠」はもうとにかく寝てもらうしかない笑。眠りの質とかそういう方法論はあるかもしれないけど、これはとにかく睡眠時間がものを言うから、最低でも6時間以上は寝る。できれば7時間以上が理想的だよね。体の楽さが全然違ってくるから。若くない大人の話ね笑。
で、残りの「運動」と「趣味」である。趣味はみんななにかしら持ってると思うけど、できれば「趣味が運動になる」というのが一石二鳥でいい。だって、大人になればなるほど、なぜか忙しくなるからね。時間がどんどん無駄に過ぎて行きやすい。だから、趣味と運動を別々にやるのは意外と至難の業だ。だから、趣味をすることが運動につながる、これが鉄板だ。
かといって、明日からランニングしよう、そしてランニングを趣味にしよう、というのもかなり無理がある。そこで「散歩」なわけである。最近、空とか見たことある?。道端の草花とか見て季節の移り変わりとか感じたことある?。意外と無いよね、僕もそうだった。けれど、カメラを持って散歩をするようになったら、こうした今まで見えていなかったこの星の営みみたいなものが見えるようになった。これはね、かなり画期的なことなんだよ、ほんと。
なんかジジイくさいとか言われそうだけど、まあたしかに僕が歳をとったことはあると思う。でも、空を見たり、自然を眺めたりすりことは、人間の根源的安らぎだったりもして、それはあまり年齢に関係するとこでもない。というか、若い頃はエキサイティングなものがまわりに多すぎて、目に入ってこないだけ。けれど、加齢とともにそういう人間らしい行動を混ぜてらやないと、心と体が耐えきれなくなってくるってことなんだよね、たぶん。
いや、僕はそういう専門家でもなんでもないから、このへんのことは想像でしかないけど、歳をとってきてこれまでを振り返ってみて思うことだから、あながち間違いじゃないと思う。おっさんの実体験ではあるわけです。
で、運動と趣味の話に戻ると、そうそう「散歩」の話だけど、さすがにまだまだ若い人たちがただ散歩だけするというのは刺激が薄すぎる笑。それこそ、逆に老けてしまいそうだよね笑。だから「カメラ」なのである。カメラを首からぶら下げたり、手にストラップを巻きつけて散歩するのである。どう、これなら周囲から見ても老けては見えない笑。あゝ趣味人だなと。
カメラはね、安いデジカメでいいよね。安いといっても、新品の安物カメラはやめておいたほうがいい。その程度のクオリティだと、撮影してる充実感も撮れる写真の描写もスマホカメラと変わらないから。そこは、一昔前の良いカメラをチョイスするのである。例えば、僕のこの記事の写真にあるFUJIFILM X-Pro1とかね。
古いといってもFUJIFILMの最上位のブラックシップ機だったカメラだから、もう9年ほど前のカメラだけど、手に持った質感やシャッター音の気持ちよさ、あと撮れる写真の質感は現代の上位機種のカメラと何ら変わらない。それでいて今買うとすれば驚くほど破格の安値で手に入れることができる。つまり、恐ろしく買い上手なわけである。
そんなひと昔前のカメラに、これまたひと昔前の味のあるレンズを装着して撮る散歩写真は、実に大人の遊びな感じがして心と体に良い。たぶん、夢中でシャッターを切っていたら、知らない間に小一時間ほどは歩いてると思う。カロリー消費でいうと300〜400kcalくらいは消費してるんじゃないかな。白ごはん2杯分くらいのカロリーが消費できてしまうのである。どお?凄いでしょ笑。
そしてなにより、本格的カメラで撮る写真というのはクリエイティブだ。光と影が交錯するこの星の片隅を写しとる感覚はなんともいえず神々しいし、白黒写真なんかで切り取るとちょっと世界が変わって見える。
僕なんかはあまり住んでるとこなんかを見せたくないから、自ずと写真は寄りなものばかりになるけど、それでもレンズのボケ具合とか描写の奥行きみたいなものは十分遊べる。そして、なにより四季の変化やこの星の営みを感じとることができる。それでいて運動にもなるわけである。完璧すぎると笑。
フィルムカメラで撮るとなお味わい深くて良い感じだけど、まあフィルムはコストがかかるからね。いきなりそこへ行くよりは、まずはフィルム代も現像代も要らないデジカメがいいと思う。ひと昔前のできれば高品質のデジカメね。
大人になるとだんだんと分かるけど、人生とは実はかなり短い。子どもの頃に永遠に思えた人生は、実は有限で、実は恐ろしく猛スピードで加速しながら過ぎていくことに気づき始める。だから、何事も始めるなら早い方がいい。運動にしたって趣味にしたって、できれば明日から、いや今日からがいい。
騙されたと思って、この後すぐにネットで家の近くの中古カメラ屋を調べて、自転車とかで出かけて、お店の店員さんなんかに気さくに話しかけながら、ひと昔前の、でも上質なデジカメとレンズを買ってきて、「運動」と「趣味」の両立を楽々とクリアし始めてほしい。大人のお金と時間の使い方としてはなかなか悪くないということにきっと気づいてもらえると思うから。
というわけで、今日の記事は完全にただの日記だな笑。でも、これが少し先に長く生きてきたおじさんの小さいけど割と大きなアドバイスなのである。終わり。(あ、例としてFUJIFILM X-Pro1を取り上げたけど、他にも一昔前の良いカメラはたくさんあるから、そこは中古カメラ屋の店員さんにいろいろ聞いてみて、これぞと思うお気に入りの一台を見つけてみてください)