きょうは一日、肩からFUJIFILM X-Pro1をぶら下げて過ごしてたんだけど、とあるお店(カメラ屋ではない)で雑談していたら「それ、フィルムで撮ってるの?」と言われ、「いやいや、これデジカメなんですよ」なんて会話に。
そうか、パッと見、フィルムカメラだと思われたりしてるんだなと、あらためて。まあ、実際、使ってる僕自身もフィルムカメラのようなルックスや、どことなくフィルムライクな写りが好きでFUJIFILMのカメラを使っていたりするから、そりゃそうだと。
話していたのは年配のおじさんなんだけど、会話したから「フィルムカメラに見えている」というのがわかったわけだけど、もしかしたら僕を見た人の大半は心の中で「お、フィルムカメラだ」と思ってるのかもしれないね。割と新鮮な気づきだった。
そのおじさんには「これはデジカメなんだけど、フィルム会社の富士フイルムが作っているカメラなんで、見た目だけじゃなくて写りもフィルムっぽかったりするんですよ」なんて、補足説明しといた笑。
FUJIFILM X-Pro1はX-Pro3と基本デザインはほぼ同じなんだけど、なんとなく全体的な佇まいが「よりクラシック」な雰囲気はたしかにある。ちょっと大袈裟に言うと、「らしいオーラ」みたいなのがあるのだ。
視度補正が無いとか、マクロ切り替えが必要とか、AFスピードがゆったりとか、使っているとたしかに古いと感じなくもないが、趣味の写真機としてはむしろそれは味だったりするから、僕なんかはたまに無性にX-Pro1が使いたくなる。
これは毎度書いてるけど、二段階的なシャッターフィールが独特で気持ちいい。X-Pro1とX-E1がこの同じような挙動をするんだけど、その「急がない」感じが実にいい。X-T1は一段階で現行機らと変わらないシャッターフィールなんで、二段階的なシャッターフィールのX-Pro1とX-E1はけっこう貴重な存在だ。
「クラシック」といえばフィルムカメラを連想するかもだけど、意外とデジカメも10年以上前のモノなんかはクラシックな香りがする。あ、別に匂いがするわけじゃないけど、デザインの細部や各種挙動がマイルドで、いい意味でゆるさが感じられるのだ。
フィルムカメラでもない、かといって最新のデジカメでもない、その中間に位置する少し昔のデジカメたちは、意外と絶妙なブレンドの写真機たちなのだ。
高価な最新カメラを持つ楽しみもあるけど、少し古いデジカメを安く手に入れて、その不便さみたいなものまでひっくるめて愛でるのもなかなか趣味的で楽しい。いや、趣味としてそっちのほうが本流かもしれない。
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