FUJIFILM X-Pro1 レビュー

FUJIFILM X-Pro1の、あの絶品のシャッターフィールを味わいたくて。

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FUJIFILM X-Pro1

FUJIFILMの「らしさ」の原型を思い出させるのが、このXマウントシステムの初代機であるX-Pro1である。発売は2012年2月だから、年が明けたら14年もののカメラになる。世の中的にはオールドデジカメと呼ばれる類になってくるだろうか。

とはいえ、わが家のX-Pro1はいまでもしっかり現役で、今朝も散歩のお供としてなんともいえない味わいを堪能させてくれた。

その「味」の最たるものが、独特のシャッターフィールである。

このブログでも何度もふれているけど、X-Pro1のシャッターフィールは、それ以降のX-Pro2やX-Pro3の短くキレのあるシャッターフィールに対して、抑揚のある二段階的なショックとサウンドを奏でる。これが、フィルムカメラからの移行期的な、どこか懐かしく趣のある味わいにつながっている。

FUJIFILM X-Pro1, TTArtisan AF 35mm f1.8 II

おそらく、X-Pro2以降は連写性能を高めるために短く小気味いいシャッターへと進化していったのだろうと個人的には考えているけど、X-Pro1はその意味では一枚一枚シャッターを切ることの気持ちよさを最優先しているように思える。それが僕にはいい相性なのだ。

描写もある意味、独特だ。初代X-Trans CMOSセンサーの紡ぎ出す色描写は、現代のセンサーと比べるといかにもマイルドだ。これを古いデジカメっぽい絵づくりと言う向きもあると思うが、僕自身は嫌いじゃない。

FUJIFILM X-Pro1, TTArtisan AF 35mm f1.8 II

いたずらにリッチさを盛っていない、とてもナチュラルなその描写は、フィルムライクと感じる人も少なくないんじゃないかと思う。特にモノクロの色味には、いまだにファンが多いと聞く。僕もそのひとりだ。

操作レスポンスはさすがに少々おっとりしているが、一枚一枚じっくりとシャッターを切る所作を考えれば、それもある意味「らしさ」とも言える。二段階的なシャッターフィールと共に「急がないカメラ」という感じだろうか。

FUJIFILM X-Pro1, TTArtisan AF 35mm f1.8 II
FUJIFILM X-Pro1, TTArtisan AF 35mm f1.8 II
FUJIFILM X-Pro1, TTArtisan AF 35mm f1.8 II

OVFとEVFを切り替えられるハイブリッドビューファインダーも、いまだにX100シリーズとX-Proシリーズだけの画期的なシステムだから、この時代にこの機構が投入されたX-Pro1へのFUJIFILMの力の入れようは相当なものであったことが分かる。

パンフォーカス的に撮る時はOVFで、寄ってシビアにピント合わせする時はEVFでと、そうした気分転換が図れるのも趣味のカメラとしては実にたのしい。一点、難があるとすれば視度補正が備わっていないところだけど、これもAFレンズでピント合わせすれば特に不便なく解決できる。

FUJIFILM X-Pro1, XF 35mm f1.4 R

僕はX-Pro2とX-Pro3も使っているが、たしかに撮影の小気味良さでいえば、後継機はX-Pro1より大きく進化している。けれど、趣味性が高いのは僕の中ではX-Pro1だ。最も「写真機」な気分にさせてくれるという意味でね。

バッテリーが現行のX-E5なんかとも共通なので、このバッテリーが市場に流通しているかぎりは使い続けられる。それもまた、FUJI機を多数使用する僕にとってはありがたい部分。壊れでもしないかぎり、手放すことなく20年以上は使う気でいるから(もっとかな)、大切に愛用し続けていきたいと思う。

時折こうやってメンテナンスがてら、外へ連れ出してあげることでね。

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