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それにしても今年の夏はほんとに暑い。気のせいじゃなくて、なにかしら地球が悲鳴をあげている結果じゃないかと思う。
ここまで暑いと、むしろじっとしているほうが辛い。なので、この週末も先週末に続いてキンキンに冷えたクルマに乗って、山へ向かうことにした。
相棒は、これまた先週末と同様にPENTAX K-3 Mark IIIとDA 20-40mm Limitedレンズだ。山に行くために揃えた機材ではないが、ここにきて山の自然を撮り歩くのにこれが最適な機材だと感じている。
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撮影ポジションであるカスタムイメージは、久しぶりに「里び〈SATOBI〉」をチョイスした。里びはどこかクラシックな雰囲気があって、山に合うかどうかはともかく、僕の好みの描写のひとつ。それで夏の山を撮ってみたかった。
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ちなみに、PENTAXの公式ホームページには以下のような解説がある。
【里び(SATOBI)】
シアンがかった特徴的な青空、くすんだ黄色、褪せたような赤色など、60~70年代のカラー写真の風合いにも似たカスタムイメージ。独特な赤の表現は、人物撮影などにも向いています。乾燥して荒涼とした土地のイメージを伝えたり、どこか懐かしさをおぼえるような色褪せた表現が楽しめます。
年代的なカラー写真のイメージでいうと、エグルストンのニューカラーといったところだろうか。ニューカラーについては富士フイルムのフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」も空をモチーフにしてあり、ある意味、最近の流行りなのかもしれない。
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たしかに乾いた感じがノスタルジックな雰囲気を思わせる。富士フイルムのカメラもそうだが、撮影するたびにこうしたいい色味の描写が見てとれると、気持ちいい気分になってシャッターがすすむ。
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ズームレンズのほうはあいかわらず35mm付近ばかりで撮ってるけど、いざという時に中望遠域まで使える安心感はやはり大きい。この2倍ズームレンズは、単焦点レンズのような気持ちで使えるのもお気に入りだ。
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これだけ暑いと家の中でじっとしていたほうが賢明だと思いつつも、やはり出かけてみると外は気持ちがいいことにあらためて気づく。街中よりも何度か低い山の上の空気や風を感じると、僕の中の「にんげん」が少し生き返る。
そして同時に、PENTAXというカメラが自然界と相性がいいことにもふと気づく。気持ちのいい高額ファインダーをのぞきながら地球と交信する。これは来週も山の上にPENTAXといる気がしてならない笑。いや、そのまま秋もか。なにやら、それはそれで楽しみに思えてきた。