PENTAX K-3 Mark III

ただ辺りを撮る、という贅沢。

PENTAX K-3 Mark III, DA 55-300 PLM

僕の場合は「シャッターを切る感触が好き」というのもあるから、ちょっと特殊がもしれないけど、家の近所のそれこそ「その辺の道端」をカメラで撮ることでも十二分に満たされているところがある。

広角で撮るような絶景があるわけじゃないんで、標準レンズや望遠レンズをつけて散歩がてら撮り歩くわけだけど、なにかユニークな光景を撮ろうと思わずに「光と影の交錯」に注視して撮ろうとか思うと、案外シャッターを切りたくなる場所はある。もちろん、僕が満足するレベルの低い話ではあるけど。

でも、近ごろはたしかに街中でスナップを撮ることに少しプレッシャーを感じるところがある。人を撮るわけじゃなくて「人の気配を感じる街のワンシーン」を撮りたいと注意はしてるんだけど、街中でカメラを構えるにはなかなか勇気がいる。やっぱり人に迷惑だと感じさせたくないからね。

だから、必然的に街中でも人がいない瞬間を撮るようになる。人が見当たらない世界はユニークではあるんだけど、趣味で撮り歩く限られた時間の中では、そんな場所もそうたくさんは見つからない。だから、僕にとっては人っ気のない郊外の散歩道なんかは、貴重な「シャッターを切って心地よく感じる場所」であったりする。

PENTAX K-3 Mark III, DA 55-300 PLM

でも、考えてみると、それはかなり贅沢な時間でもあると思う。スマホカメラでもいいようななんの変哲もない場所を、あえて本格的カメラで撮るわけである。しかも、辺りには人はいない。時間をたっぷりかけてシャッターを切ることができる。大袈裟に例えると、人っ気のない近所の道をF-1カーで走るような笑。

近ごろ、望遠レンズをつけて野鳥を撮る人たちも増えている気がして、それはもともと動きものを写真に収めるのが好きだった人たちが、街中や鉄道を経て、静かな森の中でのシャッターを切る場所へたどり着いたようにも見える。そういえば、近ごろ僕も、カメラを持ってトラッキングのようなウォーキングを楽しんでいる。

カメラは、この星の「いま」を記憶する実に有意義な道具である。だから、もっとたくさんの人に手に取ってもらい、たくさんの人がいたるところで撮影を楽しめれば素敵だとは思うけど、同時にそれだけ社会に違和感なく溶け込むことも大切だと思っている。人に迷惑だと感じさせない、シャッターを切る気持ちよさと写真を残す楽しみ方。

写真の楽しみ方もまた、時代と共に変化していくのであろう。小さな小さな世界の片隅で、そんなことをふと考えている。

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