またこんなことを書くと、作品づくりなんかをしてる人からは怒られそうだが、趣味の話なのであしからず。まあさ、撮れる写真はもちろん大事だけど、その単なる道具と呼ぶにはカメラはあまりに魅力的なアイテムなのだ。
個性豊かなデザイン、手の中におさまるほどよいサイズ、機械を動かしてる操作感のおもしろみ、どれをとっても最高に楽しい気分にさせてくれる。
数多くの中古アイテムが選べるのもユニークなマーケットで、僕はフイルムカメラを始めるまでこんなにカメラ界は中古市場が形成されてるとか意識してなかったのだけど、安く入手できるとか、ヴィンテージ風のモノを見つけられるという点も、大人の遊び道具の世界としては魅力的だろう。
SNSなんかを見ていても、エイジングも含めて実に個性的にカメラを所有することを楽しんでる人たちがいて、そんないろんな人の愛機を見てるだけでも、じぶんの遊び心が刺激される。
カメラに関心を持つということは、どこかへ撮りに出かけるという意味でもあるから、行動を促すアイテムでもある。そういう意味ではロードバイクやオートバイなんかにも近い大人の遊び道具なんじゃないかな。
僕は遠方に出張に行く時なんかも必ずなにかしらのカメラを持参する。そして仕事が終わった夜や翌朝のオフタイムに、カメラを片手に見知らぬ街の見知らぬ道を探索したりする。そういう意味では冒険的アイテムでもある。
まあとにかく飽きない。写真を撮るという行為や、その撮影シチュエーションも含めると遊ぶシーンが多彩すぎて、飽きようがないのだ。こんな見事なまでの遊べるアイテムはなかなか他にない。
だから、無趣味だなんて人は騙されたと思って、カメラ屋へ行ってビビっときたカメラを一台買って帰るといい。間違いなく、明日からの行動パターンが変わる。そして、探究心みたいなものがじぶんの中で発達し始める。
それは、なにかじぶんのなかに新しい可能性を見つけたようで、実に気持ちいい。趣味とはまさにそういうもの。じぶんを日々、生き返らせたり、真新しい気持ちに生まれ変わらせてくれる貴重な存在だ。
フィルムカメラでもデジタルカメラでもいい。じぶんの性格や生活パターン、経済性なんかに目を向けながら、まずはこれだと思える相棒をひとつ迎えてみる。そこから、大袈裟ではなくなにかしらのドラマみたいなものが動き出すのだ。
趣味とは偉大だ。いや、むしろ趣味こそが人生で、それがあるからこそ仕事や生活もがんばれたりするのかもしれない。たかが趣味だけど、されど趣味。この世はなかなか捨てたもんじゃないのだ。
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