
正確にいうと、FUJIFILM X-E1の発売日は2012年11月だから13年前。ついでにいうと装着してるレンズ、フジノンXF 18mm F2 Rも同様に13年前に登場した製品。いずれもわが家では元気に現役機として活躍してくれている。
少し古いデジカメの場合、バッテリーの持ちが良くないというのが使っていてストレスになったりするものだけど、このXシリーズに長らく使われている小型のバッテリーがそのストレスを打ち消してくれてるのが大きいと思う。
最近でこそ富士フイルムのXシリーズのバッテリーも大型化しているものが主流になりつつあるけど、実は小型の最新機であるX-T50もX-E1と共通の小型バッテリーを採用しているから、13年の時を超えて汎用性が効くこのバッテリーはやっぱり優秀なポイントなのである。

このバッテリーのおかげもあって、わが家ではX-E1以外にも、X-Pro1、X-T1という二つの初代機も現役だ。初代機はX100も持っているがこれだけはバッテリー規格が異なるのでそこが惜しいところだけど、それでもおかげさまでX100のほうも元気に使い続けられている。
そう考えると、使用頻度にもよるけど、意外とデジカメというのは長く使い続けられる。それこそ僕のように「写真機」として使うなら、そんな高度なAF性能や動画性能も必要ないので、じっくり一枚一枚シャッターを切るのを楽しむスタイルなら、実用上もなんら問題ない。
カメラメーカーとしては新製品に買い替えてもらうことがもちろん売上に直結するのだろうけど、富士フイルムなんかは昔から「10年以上使い続けられる製品を作りたかった」なんて言っていたくらいだから、開発者の意気込みとしては長年愛し続けられるカメラやレンズを生み出すことはやはり正義なのだ。



X-E1のセンサーが紡ぎ出す色は、X-Pro1同様に懐かしい感覚がある。この時代の初代X-Trans CMOSの色味が好きだという人もいまだ多いからね。モノクロもまたいい味を出している。
富士フイルムのカメラやレンズは、中古でもとかく高価だと言われる向きもあるけど、もしかしたら高騰した現在が正常な価値を表す価格帯なのかもしれない。バッテリーの持ちの良さのおかげもあるけど、とにかく長く使えて、しかも品質も色褪せない。年数を経てみてわかる作りの良さなのである。