きょう、Xのほうに外国人と思われる方から「そのフードに興味があるので、モデルを教えていただけますか?」と問い合わせをいただいた。そのフードとは、このマップカメラさん30周年限定モデルとして300本だけ販売されたXマウント用のNokton 23mm f1.2 SCのものだ。
たしかに、これ、カッコいいよね。僕もこのちりめん塗装されたスリッド型の特製フードも気に入って購入したので、その気持ちはよく分かる。
レンズ自体は、スタンダードなMCモデルなら普通に手に入るし、価格も買いやすいところまでこなれてきてるんで、よほどSC(シングルコート)のオールドレンズ的な描写が好きというわけでなければ、MCモデルが良いと思うけど「たかがフードだけど、されどフード」だったりもするわけです。
でも、個人的には「フード」については、別売りでこのスリッド型フードも購入できるようになればいいのにな、と思うけど、そんなことを言ってるとマップカメラさんや限定モデルを購入した人たちに怒られるだろうか。個人の感想なので、そこのところはご了承を。
いやあ、僕は「フード好き」だから、フードの形にこだわりたい人の気持ちもとてもよく分かるのだ。遮光性能やぶつけ防止とか物理的な役割もあるのだけど、なんというか、その形状がカメラとレンズを何倍にも凛々しく見せると思ってる。ある意味、描写とは別腹なのだ。
ライツ時代のフードなんかも、もうたまらない美しさを放ってるよね。僕もいくつもハマったし、「レンズは手放しても、フードは手放すな」というくらい、市場に出回る数も年々減ってくるだろうし、フードそのものの希少価値もかなり上がってきている気がする。レンズを見つけるよりも、フードを見つけるほうがむずかしかったりするからね。
Nikonのオールドニッコールのフードなんかも、以前はどこにでもあるくらい身近に入手できたけど、いまはほとんど見かけることがなくなり、意外と入手もむずかしい。Asahi PENTAXなんかもそうかな。探せばあるけど、値段も高価になっていたり。
それでなくても、いろいろと機材の相場は上がってるから、せめてフード単体は手頃な価格でクラシックな純正フードなんかも入手できるといいんだけどね。クールなフードは絶対、需要あると思う。
このフードに興味があると語っていた方、いずれなにかしらの方法で入手できるといいけどね。フードを愛する人間として、かげながら祈ってます。
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